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All Races Review あの時の興奮をもう一度!・・・2008年



●IRLインディカー・シリーズ第3戦
ブリヂストン・インディ・ジャパン300 4月17日〜20日





関東地方を襲った豪雨の影響で、8年ぶりに決勝が順延となる波乱に見舞われた2008年のインディ・ジャパン。初日のプラクティスこそ、曇り空の中ほとんどのマシンが例年どおりの周回数をこなし、2007年の覇者トニー・カナーンがトップ・スピードをマークするが、午後のプラクティス中に雨が降り始める。





時を追うごとに勢いを増す雨は予選日も降り続け、オフィシャルは午前10時5分という早い段階で、金曜日全セッションの中止を発表。これによって前戦までのポイント・ランキングがスターティング・グリッドに反映され、エリオ・カストロネベスが3年連続ポール・ポジションからスタートすることになった。





一夜明けた土曜日。空は厚い雲に覆われていたものの、雨は降っておらず、レース前のオープニング・セレモニーが開始された。ところが、スタート目前に前日降り続いた雨水が、ターン4の路面から噴き出でていると判明し、スタートは延期。雨が降っていないにも関わらずマシンが走り出さないという状況に、ツインリンクもてぎに不安な空気が漂い始める。





一方、ターン4では、デルファイ・セーフティ・チームとツインリンクもてぎのスタッフによる懸命の乾燥作業が行われていた。しかし、ドリルで穴を開けたところからまるで湧き水のように水が噴きだすほどで、金曜日に降った雨の量がいかに大量だったかは一目瞭然。スタッフ総出の作業は無情にもデッド・ラインの午後3時を迎え、2000年以来2度目の決勝順延が決定した。





翌日曜日は土曜日同様の曇り空に覆われたもてぎだが、雨の心配はなく、夜を徹して行われた路面乾燥作業によって午前11時のスタートにこぎつけた。週末降り続いた雨によって、ドライバーはほとんど走りこめないままレース当日を迎え、誰が勝つのかまったく予想できない。すでにコース上のラバーは雨で流されており、路面状況が不安定な中スタート直後にマルコ・アンドレッティがクラッシュを喫し、早くもこの日最初のフルコースコーションが発生した。





レースは7周目に再開され、常勝チームのペンスキーとチップ・ガナッシが先行する。ポール・スタートのエリオ・カストロネベスはレース前半を支配し、一時は2番手のディクソンに7.7秒もの差をつけた。2回目のピット・ストップでチップ・ガナッシのクルーがディクソンをカストロネベスの前で送り出すと、94周目からトップたったディクソンがカストロネベスとのリードを広げる。レース後半はディクソンの独り舞台となるかにみえた。





ところが141周目、3年ぶりにインディ・ジャパン出場を果たしたロジャー安川が、ブレーキ・トラブルからホーム・ストレート上にストップし、4回目のコーションが発生する。トップのディクソンを先頭に、143周目にほぼ全車がピットへ向かったが、この時点で残りは57周。レース終了までにもう一度ピット・ストップするかどうかは極めて微妙な状況といえた。予想以上にコーションが長引いたため、カストロネベス、ダニカ・パトリック、エド・カーペンターはコーション中の148周目にもう一度燃料を補給する作戦に変更。終盤の燃費勝負に緊張感がいよいよ高まった。





レースは残り50周からリスタート。トップを行くディクソンがハイ・ペースで逃げを打ったが、やはり上位集団は燃料が持たず、フィニッシュまであと10周を切ったところから続々とピットへ向かった。ディクソンからリードを受け継いだカストロネベスは、イエロー中に行った2回の燃料補給にも関わらず、前半のハイ・ペースが響いて大幅なペース・ダウンを強いられる。レース終盤、ここまで燃費作戦で燃料をセーブしてきたダニカ・パトリックがカストロネベスを猛追し、残り3周のバック・ストレートでついにカストロネベスを豪快にパス。大歓声を受けながらフィニッシュ・ラインを通過した。





パトリックは参戦50戦目で念願の初優勝。世界トップ・クラスのオープン・ホイール・レースで、史上初めて女性ドライバーが優勝する歴史的快挙がインディ・ジャパンで達成された。日曜日の決勝に戻ってきた5万人のファンは、大粒の涙を流して優勝を喜ぶパトリックの姿を、目に焼き付けたことだろう。雨によって混乱した11年目のもてぎだったが、パトリックの涙がすべてを感動に変えてくれた。


●(30kb-pdf) インディ・カー・シリーズ第3戦 ブリヂストン・インディ・ジャパン300決勝結果





■優勝 ダニカ・パトリック
「優勝までの道のりがほんとうに長く感じたわ。これでもう“いつ、優勝するの?”って聞かれなくて済むわね。今日のレースは燃料の作戦がカギだったけど、チームは完璧なタイミングでピットに呼び戻してくれた。エリオをパスしたときは自分でも信じられなかったの。最高の気分よ!」





■2位 エリオ・カストロネベス
「燃料をセーブしながら走ることに集中しいて、ダニカが僕をパスした後で彼女がリーダーになったことに気がついたんだ。ダニカはすばらしい仕事をしていたし、フェアにパスしてくれたよ。僕が優勝できなかったのは残念だけど、歴史的な瞬間に立ち会えてうれしいね」





■3位 スコット・ディクソン
「チームがとても頑張ってくれたおかげで、マシンの調子はすごく良かったね。シリーズ・タイトルを賭けて戦ったシカゴランドのようなギャンブルはしなかったけど、今日は燃料の作戦が全てだった。勝てる可能性があったから、とても残念だよ。でも、この調子を維持して今後のシリーズを戦っていきたいね」





●日本人ドライバーの活躍
2008年は3年ぶりに二人の日本人ドライバーが参戦した。ルーキーの武藤英紀は名門アンドレッティ・グリーン・レーシングからの出場。9番手スタートから日本人初優勝を期待させるアグレッシブな走りを見せるが、48周目にピット・レーンでスピンを喫し、ノーズを破損してしまう。必死の追い上げもラップ・ダウンを挽回するまでにいたらず、初の凱旋レースは11位に終った。





ロジャー安川は2005年以来4回目の出場をベック・モータースポーツで果たした。まったくテスト走行ができない状況で決勝を迎えたが、ベテランらしい粘り強い走りで存在感を示す。ところが141周目に不運なブレーキトラブルが発生し、3年ぶりの母国レースは残念な結果になってしまった。





■武藤英紀
「残念ですね。レース序盤は自分を落ち着かせてマシンを走らせていましたけど、低い気温でアグレッシブにタイヤを暖めすぎたため、左フロント・タイヤにブリスターを作ってしまいました。ずっとチェーンソーを持っているようなバイブレーションと戦わなくてはいけませんでしたね。自分のミスです。ウォールにぶつかったり、燃料補給のトラブルから燃費走行を強いられるなど、色々ありましたが、学ぶことの多い一日でした。11位という結果は決して良くないですけど、このレースで得た経験を次のレースに生かしたいと思います」





■ロジャー安川
「リタイアとなってしまい残念です。決勝前にまったく走行できなかったので、無難なスタートで様子を見てから、戦略を考えようと思いました。序盤のバランスが悪く、ピットに入るたびチームと無線でコミュニケーションを取り、セッティングを調整しましたね。木曜日は“これじゃ乗れない”というマシンでしたが、レースをするうちにマシンが思い通り動くようになっていき、金曜日に走行があればもっと良いレースができたのではないでしょうか。完走は出来ませんでしたが、ウォールにぶつからずにレースを終えただけでもラッキーでした。インディ500に向けてチームと交渉していますので、出場できるように頑張ります」

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