imgsp
imgsp
imgsp
2008/08/11  8:50 pm

インディカー・シリーズ 第14戦 ケンタッキー【決勝日】フォト&レポート


<US-RACING>



終わってみればディクソンの完勝だったケンタッキー。序盤は力強い走りでレースをリードし、レース中盤はマルコ・アンドレッティにトップを奪われながらも、クルーの素早いピット作業に助けられてポジションを取り戻した。最後のピット・ストップを終えた後は、鬼神の走りでトップのエリオ・カストロネベスを猛追し、最終ラップの最終ターンで燃料が尽きたカストロネベスを会心のオーバーテイク。2005年にウエルドンがマークしたシリーズ・タイ記録のシーズン6勝目を挙げた。「なんて素晴らしい一日だったんだ。今日はなるべく安全でコンサバティブにいこうと思っていた。トラフィックに捕まったときでさえ慌てることはなかったよ。マシンは完璧だったからね。予選やプラクティスほどのスピードではなかったけど、今日のマシンはほんとうに速かったんだ」と興奮して話すディクソン。この勝利で2003年以来となる自身二度目のチャンピオンを大きく引き寄せた。





無念のエリオ・カストロネベス。あと数百メートルというところで、念願の今シーズン初勝利が消えてしまった。今週末、プラクティスから精彩を欠いていたペンスキーは、決勝でもトップ争いに絡むことができない。そこで3回目のコーションで2回のピット・ストップを行い、レース残り56周をノー・ピットで走りきる作戦に打って出た。カストロネベスも燃費を意識した走りでペースを抑え、思惑通り残り6周でトップに躍り出る。だが、予想以上に燃費は厳しく、十分な燃料を積みハイペースで迫るディクソンを抑え込むことができず、最後は最終ターンでガス欠となり、0.5532秒差でまたしても勝利を逃すことになった。「チャンスはあったと思うけど、はっきり言ってこれほど優勝に近づくとは思わなかったよ。最終ターンへ入ったときに燃圧が落ち、ペースが落ち始めた。あともう少しだったのにね。素晴らしい作戦を立ててくれたシンドリックとチーム・ペンスキーに感謝している。残念ながら優勝できるマシンではなかったけど、2位になれてとても嬉しいよ」と喜ぶカストロネベス。昨年来続く未勝利の長いトンネルを抜け出すのは、いったいいつになるのだろうか。





レース中盤からディクソンと激しいトップ争いを展開したマルコ・アンドレッティ。インサイドをキープするディクソンに対し、アウトサイドから猛烈なプレッシャーをかけるという白熱のバトルが、観客の興奮を高めた。オーバル初勝利を目指すアンドレッティだったが、素早いピット作業を行うチップ・ガナッシの前に破れ、ディクソンの再逆転を許してしまう。何とかディクソンを捕らえるべく追撃するが、フィニッシュまでの周回数は残られておらず、結局3位に終わった。「単独ではディクソンの方が少し速かったけど、トラフィックでなら僕達に分があったはずだよ。彼と僕で勝敗を分けたものは、ただ運の問題だと思うね」とアンドレッティ。速さは十分アピールできているだけに、2006年のインフィニオン以来となる勝利が待ち遠しい。





今季3度目のセカンド・ロー・スタートに、決勝での活躍が期待された武藤英紀。スタートから先頭集団に加わりトップ4を形成するが、強いアンダー・ステアのためにペースを上げられず、ポジションをひとつ下げてしまう。徐々にトップ集団からも離され、後方から迫るライバルを抑える苦しい展開となったが、なんとか5番手を守り、最初のピット・ストップでウイングを調整して追い上げを図った。ところが、133周目のグリーン中に行った2回目のピット・ストップ中に運悪くコーションが発生し、大きくポジションを落とすことに。レース中盤には奇妙なバイブレーションが発生するという不運も重なり、結局バイブレーションに起因するトラブルで157周目にレースを終える決断をした。ルーキー武藤の試練は続くが、ここを乗り越えて更なる飛躍を願うばかりだ。





「フィニッシュできなかったのはとても残念ですね。何が起こったのか正確にわかりませんが、バイブレーションがひどくなったので、ピット・インすることを決めました。2,3周してもバイブレーションが収まらず、もう一度ピットに戻った時、右リア・タイヤのドライブペグが壊れていることが分かりました。チームは素晴らしいマシンを準備してくれて、良い結果が出せると思っていたんですが、ほんとうにがっかりです」





2004年の最終戦以来となるフロント・ローを獲得したパンサー・レーシングは、ヴィットール・メイラを4位でフィニッシュさせ、名門復活を印象付けた。序盤からディクソンに引けを取らないスピードを見せ、アウト・サイドからパスのチャンスをうかがうほどメイラは絶好調。残念ながらまたしても勝利には届かなかったが、シリーズ終盤に向けてメイラとパンサー・レーシングが上位陣をかき回してくれることは間違いないだろう。インディカーのレース終了後に行われたインディ・ライツのレースでは、所属するダイロン・バティスティーニが勝利を収め、パンサー・レーシングは昨年の武藤英紀に続くケンタッキー2連覇。オーナーのジョン・バーンズも終始笑顔だった。





サラ・フィッシャー・レーシング創設2戦目の決勝を迎えたサラ・フィッシャー。オハイオ州出身の彼女だが自宅はこのケンタッキーから近く、ホーム・レースともいえる今回は観客からひときわ大きな声援を受けていた。途中シリーズいちの人気を誇るダニカ・パトリックともバトルを演じて観衆を沸かせ、スポット参戦のため多くの結果は望めなかったものの、スタート・ポジションからひとつ上の15位でフィニッシュ。クラッシュに終わったインディ500の雪辱を晴らすことになった。次回の参戦は最終戦のシカゴ・ランドを予定しており、さらにパフォーマンスを上げたフィッシャーの走りに期待したい。





昨日の晴天とは異なり、曇天のケンタッキー・スピードウェイ。雲行きが怪しくレース中の天候が心配されたが、決勝スタートとともに雲はどこかへ消えてしまい、レース中盤にはすっかり快晴となる。気温は25度までしか上らず、8月とは思えないほどの快適さがあり、訪れたファンにとっても絶好の観戦日和。インディカーのレースがスタートした午後6時38分はまだ日が高く、レースが終了するころになってようやく太陽が地平線に沈みかけ、インディ・ライツのレースがスタートした午後9時15分になってやっと暗くなってきた。迫力あるサイド・バイ・サイドのバトルに熱狂した観客は、イベントのフィナーレを飾る鮮やかな花火の余韻まで楽しんでいった。



imgsp
NewsWiretitlesp
Danilo Petrucci ruled out of MotoGP opener by hand injury issues   <<AUTOSPORT.com ( )
MSR's Olivier Pla on pole in all-Ligier Sebring 12 Hours front row   <<AUTOSPORT.com ( )
Ducati stays on top in MotoGP Qatar FP3 with Andrea Iannone   <<AUTOSPORT.com ( )
Four Formula E manufacturers considering battery supply tender   <<AUTOSPORT.com ( )
Andrea Iannone fastest for Ducati in MotoGP Qatar second practice   <<AUTOSPORT.com ( )
Live gaming championship for fans to accompany Formula E races   <<AUTOSPORT.com ( )
Haas fears it could 'mess something up' on F1 debut in Australian GP   <<AUTOSPORT.com ( )
Gronholm plays down expectations on son's World Rallycross season   <<AUTOSPORT.com ( )
McLaren in 'better position than most' after first F1 practice day   <<AUTOSPORT.com ( )
Renault's F1 engine development token spend irrelevant   <<AUTOSPORT.com ( )
Nico Rosberg apologises to Mercedes for Melbourne practice crash   <<AUTOSPORT.com ( )
Formula 1 radio rules clampdown is bad for fans - Red Bull's Horner   <<AUTOSPORT.com ( )
Alex de Angelis has further surgery related to 2015 MotoGP crash   <<AUTOSPORT.com ( )
Spares shortages limited F1 teams' Australian GP practice running   <<AUTOSPORT.com ( )
Mercedes reshuffles Rosberg and Hamilton's crews for F1 2016   <<AUTOSPORT.com ( )