


チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第1戦 ロングビーチ【初日】フォト&レポート
<US-RACING>
Photo & Report by Hiroshi Nakajima, Kazuki Saito, Hiroyuki Saito
午前中のプラクティスと同じ顔ぶれになった予選トップ3の記者会見。結果的にベテラン勢が上位をしめることとなった。CARTからOWRSへの売却にいたるまでにはIRLの介入などもあり、また開幕直前にシリーズを離れるチームが出たりで、ドライバーたちにも不安があったに違いない。晴れて開幕となったここロングビーチでは、ドライバー同士の連帯感も強くなったのか、記者会見でも終始和気あいあいといった感じだった。
朝のプラクティスではトレイシーが最後のラップでトップタイムを更新し、ジュンケイラは2番手に甘んじたが、予選ではただ一人68秒台でトップ。見事初日の暫定ポールポジションを獲得した。これで土曜日の最終予選の結果いかんにかかわらず、フロントロー・スタートが確定した。最終予選は雨が降る確立もあるとのことで、思わず笑みがこぼれる。
昨年のシリーズチャンピオンのトレイシーは、1991年のロングビーチでデイル・コイン・レーシングからルーキー・デビュー。その2年後のロングビーチではキャリア初優勝を飾り、昨年の勝利を含めて3勝を挙げている。昨年、最後までタイトルを争った好敵手ジュンケイラと、開幕初日からトップ争いを展開。2003年の勢いがそのまま今年も維持されている印象があった。今年も二人は熱い走りを魅せてくれそうだ。
現在22歳の新人オールメンディンガーは、2002年バーバー・ダッジ・プロシリーズ・チャンピオンと、2003年トヨタ・アトランティック・シリーズ・チャンピオンの肩書きをもってチャンプカーにステップ・アップ。ロングビーチはアトランティック時代に走りこんでいるとあってか、午前中のプラクティスでは13番手だったにもかかわらず、予選初日7番手に入る健闘をみせた。カリフォルニア出身ということもあって、地元ファンの期待も高い。
