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2009/01/28  5:32 pm

アメリカン・ルマン・シリーズの新型アキュラARX-02a LMP1プロトタイプマシンを発表


<Honda>
 新型アキュラARX-02a LMP1プロトタイプマシンが、米国フロリダ州セブリング・インターナショナル・レースウェイでデビューを果たした。これは、アメリカン・ルマン・シリーズ(ALMS)のトップカテゴリー「LMP1」クラス用のマシンで、アキュラとしては初めてのLMP1へのチャレンジとなる。なお、今シーズンはド・フェラン・モータースポーツとパトロン・ハイクロフト・レーシングが使用する予定である。


 ALMS冬季テストの初日、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)が英国のワース・リサーチ社と共同開発したマシンは、セブリングで行われたテストセッションで、公式にサーキットを走行した。アキュラARX-02aはオープン・コックピットでダブルウィッシュボーン・サスペンションを装備しており、無鉛E10ガソリンを使用する自然吸気・燃料噴射式4.0リッター・V8エンジンを搭載している。


 今シーズンのALMS全10戦にLMP1で参加するのは、マシンNo.66のド・フェランXMサテライト・ラジオ・アキュラARX-02aを駆る、ド・フェラン・チーム代表であり、2003年のインディ500チャンピオンでもあるジル・ド・フェランとサイモン・ペジノ。そして、ハイクロフト・レーシングのチームオーナー、No.9 パトロン・ハイクロフト・アキュラARX-02aを駆る、2008年にLMP2クラスで4回勝利をおさめたデイビッド・ブラバムとスコット・シャープである。
 また、今シーズンLMP2レースに参戦する唯一のチームは、レギュラー・ドライバーにエイドリアン・フェルナンデスとルイス・ディアスを擁し、No.15ロウズ・アキュラARX-01bを駆る、ロウズ・フェルナンデス・レーシングとなる。


 アキュラは2007年に、アキュラARX-01a LMP2マシン3台でALMSに参戦を開始。3.4リッター・V8エンジン搭載のアキュラLMP2マシンは、出走23回中、LMP2クラス優勝7回、総合ポール・ポジションを6回獲得し、2008年のライムロックとデトロイトのレースで計2回の総合優勝をおさめた。
 2009年、HPDはALMSとIndyCarシリーズのプログラムを並行して継続推進する。


■ジョン・メンデル(John Mendel):アメリカン・ホンダモーター上級副社長
「新型アキュラARX-02aのデビューは、わくわくする出来事だ。いまから3年前に我々は、アキュラブランドとしてアメリカン・ルマン・シリーズに参戦する意思を表明した。我々はこれまでずっと、トップカテゴリーであるLMP1への参戦を計画していたが、いよいよそれが現実となった。昨年、アキュラのマシンはLMP2クラスにおいて、6回のクラス優勝をおさめ、2回の総合優勝を飾った。この成功を受けて、今後アメリカン・ルマン・シリーズのトップカテゴリーにおいても、成功をおさめることができるだろうと考えている。この新たなマシンはすばらしい車であり、このプロジェクトに携わったHPDとワース・リサーチの設計担当者とエンジニアのことを大変誇りに思っている。彼らの大いなる努力に対してお礼を申し上げたい。ド・フェラン・モータースポーツとパトロン・ハイクロフト・チームのレースでの活躍を楽しみにしている。」


■エリック・バークマン(Erik Berkman):HPD社長
「我々はLMP2クラスのレースに参戦しながら、LMP1マシンの開発を進めていた。これはきわめてチャレンジングなプロセスだった。どんなメーカーやチームにとっても、全く新しいシャシーやエンジンの開発作業はとても困難な作業だが、HPDとワース・リサーチのスタッフはこのチャレンジに見事に立ち向かった。」


■ジル・ド・フェラン(Gil de Ferran):ド・フェラン・モータースポーツ代表
「この新しいアキュラは抜群のつくりだ。新型4リッター・アキュラ・エンジンとトランスミッションはパワフルで堅実な性能だ。我々はいまちょうど、アキュラARX-02aについてどんどん学んでいる最中であり、今後開発プロセスを続けていき、開幕戦のセブリング12時間レースやそれ以降のレースまでに十分に態勢を整える必要がある。」


■デイビッド・ブラバム(David Brabham):パトロン・ハイクロフト・レーシング
「新しいアキュラはとても高い可能性を秘めていると思う。昨年LMP2クラスですばらしいマシンに恵まれたが、このニューモデルは昨年の成功をおさめたマシンの後に続くものと確信している。HPDとワース・リサーチのスタッフが注ぎ込んだ労力が、この新しいマシンで見事に実を結んでいる。まだ開発のきわめて初期の段階だが、この新型アキュラはとても速いマシンになると思う。」


◆アキュラARX-02aエンジン主要諸元
・エンジン・タイプ     
アキュラLM-AR7(自然吸気、燃料噴射式、アルミ合金V8)
・排気量          
4.0リッター
・出力(馬力)        
620PS以上
・吸気制限機構       
2×33.9 mm
・バルブ駆動方式      
デュアル・オーバーヘッド・カムシャフト(DOHC)、4バルブ/1気筒
・エンジン・マネージメント 
コンチネンタル/アキュラECU
・トランスミッション    
前進6段、後進1段
・クラッチ         
AP製プル・タイプ(カーボン)
・点火システム       
CDI
・潤滑方式         
ドライサンプ
・冷却方式         
デュアル・ウォータポンプ
・燃料           
無鉛E10ガソリン、オクタン価100
・燃料タンク容量      
23.8米ガロン(90リッター)


◆アキュラARX-02a LMP1 シャシー主要諸元
・全長(最大)            
15.26フィート (4650 mm)
・全幅(最大)            
6.56フィート (2000 mm)
・全高(最大)            
3.38フィート (1030 mm)
・重量(最低)            
900 kg
・モノコック            
カーボンファイバー複合材製、ロールオーバー・プロテクション、セーフティフューエルセル、前面衝突保護構造を含む一体型衝突安全構造
・頭部保護             
FIAレギュレーション遵守の頭部保護ヘッドレスト
・乗員保護装置           
HANS(R) システム対応の6点式シートベルト
・タイヤ              
37-71/18
・ホイール             
ワンピース・タイプ、セントラル・ロッキング・エレメント付き18インチ鍛造マグネシウム・ホイール
        
・最低重量: 8.0 kg(フロント)、9.0 kg (リア)
・ステアリング           
ラック・アンド・ピニオン式パワーステアリング
・サスペンション          
ダブルウィッシュボーン(トー、キャンバー、ライドハイトの調節機構付)、独立トーション・スプリング付き4ウェイ・ダンパーユニット、アンチロール・バー付きプッシュロッド
・ブレーキ・キャリパ        
6ピストン・アルミ固定キャリパー
・ブレーキ・ディスク        
ベンチレーテッド、カーボンファイバー・ブレーキ・ディスク、最大380 mm
・トランスミッション・コントロール 
電子式ギヤセレクタ付きマニュアル・パドル・シフト
・デファレンシャル         
リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD) (トラクション・コントロール機能)


◆アキュラARX-01b LMP2 エンジン主要諸元
・エンジン・タイプ     
アキュラLM-V8
自然吸気、燃料噴射式、アルミ合金シリンダブロックV8
・排気量          
3.4リッター
・出力(馬力)        
500PS以上
・バルブ駆動方式      
デュアル・オーバーヘッド・カムシャフト(DOHC)、4バルブ/1気筒
・エンジン・マネージメント 
コンチネンタル/Honda ECU
・トランスミッション    
マニュアル・パドル作動システム付き6速シーケンシャル・ユニット
・クラッチ         
AP製プル・タイプ(カーボン)
・点火システム       
CDI
・潤滑方式         
ドライサンプ
・冷却方式         
シングル・ウォータポンプ
・燃料           
無鉛E10ガソリン、オクタン価100
・燃料タンク容量      
23.8米ガロン(90リッター)


◆アキュラARX-01b LMP2 シャシー主要諸元
・全長            
182インチ (4620mm)
・全幅            
78.74 インチ (2000mm)
・全高            
40インチ (1020mm)
・ホイールベース       
108-120インチ
・重量(最低)         
825 kg
・シャシー          
カーボンファイバー・モノコック
・タイヤ           
ミシュラン製スリックタイヤ、レインタイヤ
・ブレーキ          
4ピストン・カーボン
・サスペンション       
ダブルウィッシュボーン、プッシュロッド、アンチロール・バー(フロントおよびリア)
・トラクション・コントロール あり (燃料/点火系のみ)。ブレーキによるトラクションコントロールは認められていない。



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