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2009/01/29  2:41 pm

アメリカン・ル・マン・シリーズ・シーズン ウインター・テスト セブリング【最終日】フォト&レポート


<US-RACING>



 アメリカン・ル・マン・シリーズのウインター・テストは今日が最終日。午後から雲が多い空模様となりましたが、雨の気配は感じられず、3日間とも天候に恵まれました。気温も昨日と同じ27度まであがり、フロリダらしい暖かさが続きます。3回のセッションが用意され、各チームとも開幕に向けて精力的に周回をこなしていた最終日の模様をレポートします。





 トップ・タイムは3日間続けてLMP1アキュラのド・フェラン・モータースポーツ。今回のテストは安定して速いペースを保ち、ARX-02aは順調な仕上がりを見せています。今日の最速タイム1分45秒671をマークしたのは、昨年のインディ500王者スコット・ディクソンでした。2006年にデイトナ24時間でも優勝しているディクソンは、今回セブリング12時間で優勝すれば、A.J.フォイト、マリオ・アンドレッティ、アリー・ルイエンダイク、ボビー・レイホールに続く快挙達成となります。ディクソンが伝説のドライバーたちと肩を並べることができるのか注目しましょう。攻撃的なフォルムに目がいきがちなアキュラのLMP1マシンARX-02aですが、LMP2マシンのARX-01bと異なるのはなにも見た目だけではありません。LMP1用にあわせてボア・アップされたアキュラ・エンジンのサウンドが変わっています。音量制限マフラーの影響もあると思いますが、LMP2比べてエンジンの音が若干小さくなり、音質が低くなっていましたね。LMP2よりも音が小さかったのは驚きましたね。





 2位にはハイクロフト・レーシングのARX-02が入り、この3日間で初めてアキュラのLMP1マシンがワンツーとなりました。アキュラ勢のド・フェラン・モータースポーツとフェルナンデス・レーシングが3回目のセッションを走らず、早々にテストを切り上げたのに対し、ハイクロフトは最後まで走りこみを続け、トータル66ラップを周回。1分46秒367を記録しました。徐々に調子をあげていくところは、さすがデイビッド・ブラバムとスコット・シャープというベテランを擁するチームといったところです。さて、今回助っ人参戦するダリオ・フランキッティは2007年にインディ500で優勝し、昨年デイトナ24時間を制したことで、ディクソンと同じく快挙達成が期待されます。そのフランキッティ、アキュラARX-02aの印象は「LMP2に比べると車重が重く、タイヤの幅も広くなったので、ドライビングが難しいね」。まだまだフランキッティは新しいマシンに慣れていないようですが、彼はアキュラのALMSデビューとなった2007年のセブリングでクラス優勝に貢献していますから、ディクソンよりフランキッティのほうが快挙達成に近いかも!?





 LMP2のフェルナンデス・レーシングもP1マシンと同様、大きな問題がなくテストを終えました。まさに順調です。オーナー・ドライバーのアドリアン・フェルナンデスは、3日間を通してチーム内のトップタイム1分49秒008をマークして、チーム・オーナーとドライバーという両面からチームをぐいぐい引っ張っているのが印象的でした。「今のところポジティブな仕上がりで、昨年からの経験が活きているね。レースではフィニッシュまでマシンを運ぶ信頼性が何より重要だから、3月のレース・ウイークエンドに向けて、ミッチェルとルイスで準備を進めていくよ」と、フェルナンデスも今回のテストには満足の様子。LMP2で3シーズン目を迎えた彼の目標は、もちろんLMP2のチャンピオンです。





 フェルナンデス・レーシングのライバルと目されるダイソン・レーシングのマツダ・ローラが、3日目にしてようやく走りだしました。カラーリングはまだカーボンがむき出しの状態で、準備期間が短かったことを想像させますが、今日のフェルナンデスに対して0.5秒差に迫るタイムを記録しましたので、なかなか侮れないライバルといえるでしょう。昨年アキュラと熾烈な戦いを演じたペンスキーはグランダムに転向してしまい、LMP2クラスが盛り上がりに欠けるのではないかという心配があったものの、今年は日本系のアキュラ(ホンダ)とマツダがP2クラスのレースを沸かせてくれるはずです。





 ここからは出場車種が豊富なGT2クラスのマシンをご紹介しましょう。まずはパノスのエスペラントGTです。昨日までポルシェの独壇場だったGT2クラスでしたが、今日の最終セッションではこのエスペラントがトップ・タイムをマークしたのには驚きました。パノスがポルシェやフェラーリに加わる第3勢力となるのか注目です。





 昨年話題を集めたフォードGTは、今年もロバートソン・レーシングからの参戦。フォードGTをベースに、ケビン・ドーランというエンジニアがGT2クラス用にモディファイしたマシンは、ロー&ワイド・ボディがとても絵になります。ご存知の方もいると思いますが、このフォードGTは、打倒フェラーリの名の下に開発され、1960年代の耐久レースで数々の栄冠を手にしたフォードGT40をリメイクしたものです。フォードGT40はセブリングでも総合優勝していて、最後に優勝したのは今からちょうど40年前の1969年のことなんです。ジャッキー・イクスとジャッキー・オリバーのコンビがガルフ・カラーのGT40を駆り、初めて2000キロを走破しての優勝でした。現在はプロトタイプのマシンがいますから、総合優勝とはいきませんが、クラス優勝を達成すればこれほどドラマチックなことはないですね。





 プライムタイム・レース・グループは、昨年と同じダッジ・パイパー・コンペティション・クーペを持ち込んできました。今年はシボレー・コルベットがGT2クラスへ参入してきますので、GM、フォード、クライスラーというビッグ3のマシンがGT2クラスにひしめきます。会社本体は危機的状況ですが、レースの世界では熱いトップ争いを繰り広げてもらいたいものです。多種多様なマシンが出場するGT2クラス。みなさんはどのマシンに注目しますか?





 各メーカーの新車が発表され、シリーズにも新しいスポンサーがつくなど明るい話題が多かったウインター・テスト。世界を襲う経済危機の中でも、アメリカン・ル・マン・シリーズが前進を続けていることを今回のテストで実感しました。開幕戦ではアキュラのP1、いまだベールに包まれたアウディの新車R15のどちらが勝利をおさめるのでしょうか。3月22日の開幕、第57回セブリング12時間レースが待ち遠しいです。



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