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2009/02/10  6:46 pm

ウインター・テストでベールを脱いだアキュラARX-02a


1月26日から3日間行われたアメリカン・ル・マン・シリーズのオフシーズン・ウインター・テスト。今年はアキュラのLMP1マシンが初お披露目され、大いに話題を集めた3日間となりました。


 昨年同様、デイトナ24時間レースの翌日からセブリング・インターナショナル・レースウェイで始まったALMS毎年恒例の合同テスト。24時間レースの取材の翌日という日程は、僕にとっては今年で2年目といえども、体力的にもさすがにハードでしたね。同じフロリダ州内というのが唯一の救いでしたが、そこは広大な国土を持つアメリカ合衆国。フロリダ半島北東部のデイトナビーチから、半島のど真ん中にあるセブリングまでは、車で3時間、およそ160マイル(約257km)の距離です。24時間明けの体には決して近い距離ではありませんでしたね。とはいっても、この状況はどのメディアも一緒。セブリングのプレスルームに行くと、前日までデイトナで見かけた顔もちらほら。みんな同じ状況で仕事をしているんだなぁと思ったら、「負けられないな!」と感じてきましたね。オフシーズンがようやく終了したことを改めて思いましたね。





 さて、そのALMSの合同テストで一番の話題は、何といってもアキュラのLMP1マシンの初お披露目でした。今回の合同テスト前まで、アメリカではいろいろな噂が飛び交っていたものの、情報が一切に外に漏れてこず、いったいどんなマシンになるのかまったく予想すらできない状況でしたから、今回のテストは例年以上に大きな注目を集めていたのは事実です。そしてテスト初日、ついに姿を現したのが、あのARX02aだったわけです。
 マシンを見た僕の率直な印象は、「カッコいい!」。アウディやプジョーなど、欧州メーカーは機能性も去ることながら見た目のデザインを重視する傾向にあると僕は思っているのですが、今回のアキュラのマシンは彼らのマシンと比較しても相当美しいデザインに仕上がっていると思います。特に、フロントのノーズ部分はコクピットから平行に伸びているデザインを取っているのですが、これがマシン全体をよりシャープな印象を与えていて非常にスマートに映ります。また、このマシン一番の特徴といえる、リヤタイヤと同サイズにまでサイズアップされた巨大なフロントタイヤは、マシン前部からの迫力をよりいっそう引き立たせてくれますね。





「現行のレギュレーションではディーゼルエンジンへのアドバンテージに対抗するためには、マシン全体のスピードを向上させる必要があった。そのカギが、フロントの接地面積を大きくすること。F1でその手法はすでに証明済みです」と、シャシーの開発を担当したニック・ワースは発表会でコメント。ニック・ワースといえば、90年代のF1を見ていたレースファンから見れば、「元シムテックとベネトンのデザイナー」という印象が強いかと思います。当時のワースといえば、とにかくオリジナリティ溢れるマシンをデザインしていたことを思い出します(ただ、F1時代はそれが必ずしも成績には結び付きましませんでしたが……)。今回のアキュラのLMP1マシンでも、巨大なディーゼルエンジンに対抗するためのアイデアとして開発されたこのサイズアップされたフロントタイヤを見て、「ニック・ワースはやっぱりニック・ワースだなぁ」と思わず唸ってしまいましたね。





 シャシー同様に注目されたエンジンは、E10仕様の4リッターのV8に落ち着きました。当初は「ディーゼルか?」、「もしかしてハイブリッド?」などと多くの噂が飛び交っていましたが、「アキュラは米国内でディーゼルエンジン搭載車を販売していない」ことがマーケティング面で大きく、結局は4リッターV8に落ち着いたとのこと。アウディやプジョーのV12ディーゼルと比べるとやや非力に感じるものの、「コンパクトで燃費効率の良いガソリン仕様のエンジンでも、ディーゼル勢に十分対抗できる確信を得た」とアキュラのスタッフはコメントしており、見た目の大きさだけでは図れない大いなるポテンシャルを秘めたエンジンとなっているようです。
 実際、その走りを見ると、LMP1マシンだというのにかなりシャープな走りをしているなぁというのが印象でしたね。昨年までのアウディなどは、車重が重いこともあり、ライトウエイトのLMP2マシンに比べて明らかにコーナリングスピードが劣っていましたが、アキュラのARX02aはそういった今までのLMP1マシンとは明らかに一線を画す走りで、ある意味「次世代のLMP1マシン」と思いましたね。ホンダらしいマシン、ともいえるのではないでしょうか。





 とはいえ、ALMSを取り巻く状況は決していいとは言えません。アキュラにとっては、LMP1にステップアップして王者アウディとの戦いに挑み、いずれLMP1に挑戦してくるであろうポルシェとの“再戦”も望んでいたはずでしたが、昨今の経済不況により両メーカーともがシリーズからの撤退を発表。LMP1クラスのワークス参戦はアキュラのみという、かなり寂しい状況となってしまいました。LMP2クラスでは、マツダが名門ダイソン・レーシングと組んで、ローラ製のクローズドシャシーを持ち込んで参戦することになり、アキュラ同様にシリーズにとっては明るい話題となったものの、総合優勝争いは実質アキュラ勢とこのダイソン・マツダのみ。ここに、アウディやペンスキー・ポルシェ勢が加わってくれれば、こんなにワクワクさせられるレースはなかったと思っていたので、返すがえすも残念です。新車発表会の席上で、HPDのエリック・バークマン社長が「We like fighting!」と語り、常にコンペティターを求める姿勢を強調していましたが、ぜひとも新たなる参戦メーカーの出現を求めたいですね。発足から10年で素晴らしいシリーズへと成長を遂げたALMS。その秘めたるポテンシャルは、相当高いと僕は思っています。アキュラへ挑戦状を叩きつけるくらいの気概のある自動車メーカーさん、どこかにいませんか?



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