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2009/07/24  6:04 pm

明るい兆しから一転、どん底に落とされた武藤のロード&ストリート


第7戦アイオワ、第8戦リッチモンドのショート・オーバル・レースで優勝が見えた武藤英紀選手でしたが、続いて行われた第9戦ワトキンス・グレンと第10戦トロントのロード・コース・レースでは、辛い結果が待ち受けていました。やっと乗りかけた波に遅れを取ってしまった感が強く、AGR(アンドレッティ・グリーン・レーシング)のエンジニアリング能力に、大きな疑問を持ってしまうレースとなってしまったのです。

第9戦ワトキンス・グレンでは、ここまで不安定だったロード・コースでのマシン・バランスも安定し、明るい兆しが見えていました。予選こそ、無線交信の不具合から残り時間を勘違いしてしまい、最後のタイム・アタックを行えず13番手に留まりましたが、マシンはリア側のグリップ感がしっかりした感じの仕上がりになったようです。

あとはアンダーステアをどこまで消すことができるかという、セット・アップの最後の段階まで漕ぎ着けていたことも事実。ワトキンス・グレン用に持ち込まれたレッド・タイヤとの相性も良く、レースではレッド、レッド、プライマリーの順番でタイヤ・セットを装着し、一時は3番手を走行する好走を見せてくれました。



結果的にチームの採った作戦が上手く機能せずに、燃料をセーブする走りを強いられてポジションを落とし、最後はプライマリー・タイヤのグリップ低下と自らのミス(アクセルをラフに開けすぎてスピン)でリタイアすることになってしまいました。しかしここまでのロード・コース・レースでは得られなかった、「トップ・グループで闘える」という感触を、武藤選手は掴み取っていたようです。

普段、ドライビング・ミスには厳しい評価をしてしまう我々ジャーナリスト関係者ですが、今回は目をつぶったというのが本音。風邪気味で体調も万全じゃなかったことを知ってましたしね。AGRのマシンもロード・コースで速くなってきたし、武藤選手には次のトロントで表彰台! と簡単に考えていたのですが、これが大間違いでした。

このトロント戦はAGRがプロモーターを務め、カナダ・ホンダ社がタイトル・スポンサーになって開催されたレースでしたので、AGRはホスト・チームとしてビシっと存在感を示さなければならないレースでした。がしかしです、プラクティスが始まって直ぐに何やらおかしいぞと感じるぐらい、AGRの4台のマシンにスピードが足りないのです。



武藤選手の27号車に至ってはギヤ比もまったく合っておらず(他の3台は問題無)、どういう流れでここまでマシンを組み立ててきたのか、質問したくなるほどでした。たぶんエンジニアからメカニックへの通達ミス? またはチーフ・メカニックからトランスミッション担当者への通達ミスだと思います。この辺はキチッと緊張感を持って、レースに臨んで欲しいと願うばかりです。

プラクティス中に武藤選手のマシンは車高調整にはじまり、前後ダンパー交換、前後スプリング交換、そして前後ダンパーの効き味の調整、キャンバー調整などなど、傍から見ていて心配になるほどマシンをいじくり倒していました。もちろんデータに基づいてマシン・セッティングを進めているわけですが、プラクティス1、プラクティス2を通してまったくマシンの状態が好転せず、武藤選手のフィードバックする語気も、徐々に不満が募る強いものになっていったのです。



武藤選手曰く「4つのタイヤのグリップ感がまったく無い。いつクラッシュしてもおかしくない」とのことで、AGRは武藤選手のマシンのみならず、4台揃って重症状態に陥ってしまったのでした。この状況は予選結果を見れば一目瞭然。AGRの4台はすべて予選第1セグメントで敗退してしまい、最上位がマルコ・アンドレッティの17番手です。



ダニカ・パトリックが18番手、トニー・カナーンが20番手、そして武藤選手は22番手という今シーズンワースト記録のオンパレード。この結果には本当にがっかりしました。



我々以上に、自らがトロント戦の主催者を務めるAGRの首脳陣は、相当恥ずかしかったと思います。いったいこの末期症状の原因がどこにあるのかを、誰の責任なのかを明確にしてほしいものです。

このドタバタは決勝レースでも尾を引くことになり、武藤選手のマシンは終始ノー・グリップ状態。チームが採った作戦も大きく的を外し、12位完走したもののまったくいいところが見られないレースとなってしまいました。唯一武藤選手を労える言葉があるとすれば、「よく最後までクラッシュせずにマシンを運んだ」と言えるぐらいです。

ワトキンス・グレンで上昇した雰囲気が、いっきに奈落の底へという感じですが、一つの大きな要因としてトラック・サーフェイス(路面)の違いが挙げられます。ワトキンス・グレンはパーマネント・ロード・コースで路面もスムーズなのに対し、トロントは公道を使用しているため、路面に凹凸が多くてバンピー。AGRのマシンはスムーズな路面には対応できていますが、バンピーな路面にはまったく対応ができていないという証拠になります。

AGRもトップ・チームの一員なので、ダンパーは特注品で独占仕様のものを使っているのですが、どうやらこのダンパーを使いきれていないといったところが問題点のようです。次の第11戦エドモントンは空港の滑走路を使用する、いわば特設ロード・コースで路面がバンピーなだけに、またまた武藤選手が苦戦するレースになってしまいそうです。

しかし朗報も…。トロント決勝レースの翌日に武藤選手はミド-オハイオでテストを行ったのですが、これまでが嘘のように良いマシンに仕上がったという、嬉しいニュースが入ってきたのです。今までに無かった好感触を得たようで、武藤選手がわざわざ私宛に電話をかけてきてくれました。

話によるとこのミド-オハイオのテストから、アドバイザリー・スタッフとして元KVレーシングのベテラン・ドライバーであるオリオール・セルビアがチームに加わり、そのアドバイスが的中してマシンが別物になったとか。



すべてがセルビアのお陰では無いにしろ、KVと言えばロード・コースが得意中の得意のチームですし、そこで走っていたセルビアから何か秘密のセッティングを伝授されたのかもしれません。エドモントンは難しくても、ミド-オハイオとインフィニオンのレースは期待できそうです。

今回はAGRのエンジニア陣へ一言。もっとアイデアを出し合ってください。頭を柔軟にしてください。このままではオリオール・セルビアがチーフ・エンジニアになってしまいますよ。



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