


カイル・ブッシュが8戦連続のトップ2フィニッシュ
<Toyota>
NASCAR NATIONWIDE SERIES
第20戦 Kroger 200
7月25日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第20戦「Kroger 200」が米国中部インディアナ州インディアナポリスのオライリー・レースウェイ・パークで開催された。
オライリー・レースウェイ・パークはインディアナポリス・モーター・スピードウェイの近郊に位置する1周0.686マイルのショートオーバルで、接触などのアクシデントが多く発生する。この週末はネイションワイド・シリーズとキャンピング・ワールド・トラック・シリーズが同コースで行われた。
ネイションワイド・シリーズのイベントは、25日(土)に全て行われ、午前中の2度の練習走行を経て、午後5時5分から予選が開始された。
この予選では、18歳のルーキー、トレバー・バインが自身キャリア初となるポールポジションを獲得。ブラッド・コールマンが2番手で続き“トヨタ カムリ”が最前列グリッドを独占。10台の“トヨタ カムリ”が決勝へと進んだ。
なお、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われているスプリント・カップ・シリーズと掛け持ちでこのレースに出場するKy.ブッシュ、デイビッド・ロイティマンらのドライバーは、カップ・シリーズの練習走行があるため、予選は他のドライバーが走行。オーナーポイントで予選は通過したが、決勝レースは後方からのスタートとなる。
午後8時16分に0.686マイルショートオーバルを200周(137マイル:約220km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのバインは見事なスタートで首位をキープ。序盤2度発生したイエローコーションからの再スタートも上手く決め、34周目まで首位を守った。
35周目、マイケル・アネットが単独スピンし、この日3度目のイエローコーション。セーフティカーに追走しようとしたバインの後方に、首位を争っていたスティーブ・ウォレス(シボレー)が追突。2台はスピンし、バインは惜しくも11位までポジションを落としてしまった。
一方、後方からのスタートとなったKy.ブッシュとロイティマンは序盤から素晴らしい追い上げを見せ、トップ10圏内まで浮上。レースがまもなく折り返しとなる97周目、ついにKy.ブッシュはこの日最初の首位に立った。
その後は、同じくカップ・シリーズとの掛け持ちで後方スタートから追い上げたカール・エドワーズ(フォード)とKy.ブッシュの一騎打ちとなった。
2台は後続を大きく引き離しながら、サイド・バイ・サイド、テール・トゥ・ノーズでのトップ争いを繰り広げたが、120周目についにエドワーズに首位の座を奪われてしまった。
169周目にこの日6度目のイエローコーションが出されると、各車最後のピットイン。ここで素晴らしいピットワークに助けられ、Ky.ブッシュは再び首位に復帰した。再スタートを決め、首位を守ったKy.ブッシュは、再びエドワーズとの激しい首位争いを展開したが、速さで勝るエドワーズを抑えきることが出来ず、2位でフィニッシュ。ポールポジションから健闘を見せたバインが7位、14番手スタートのジェイソン・リフラーが8位。後方スタートとなったロイティマンも11位でチェッカーを受けた。
今大会の結果、Ky.ブッシュはネイションワイド・シリーズで、8戦連続でのトップ2(優勝か2位)フィニッシュとなり、シリーズ記録にあと1と迫っている。
次戦第21戦は8月1日(土)に米国中部アイオワ州ニュートンのアイオワ・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「タフでハードな戦いだった。2位でフィニッシュできたことは良い結果だ。我々が今回直面した全ての状況を考慮すれば、もっと後方フィニッシュでもおかしくなかった。我々は諦めなかった。カール(・エドワーズ)よりも1回多いピットストップを行い、車両を改善すべく調整を行ったが、結果的には彼を破ることは出来なかった。2位という結果は誇りに思っているが、2位は残念でもある」
第20戦 Kroger 200 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 42 60 カール・エドワーズ フォード 200
2 41 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 200
3 34 16 マット・ケンセス フォード 200
7 1 99 トレバー・バイン トヨタ カムリ 200
8 14 38 ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ 200
11 37 32 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 200
16 2 20 ブラッド・コールマン トヨタ カムリ 199
20 31 87 ケヴィン・コンウェイ トヨタ カムリ 199
35 20 15 マイケル・アネット トヨタ カムリ 107
37 6 11 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ カムリ 21
38 40 10 チャド・ブラウント トヨタ カムリ 15
39 39 47 ケリー・バイアス トヨタ カムリ 13
観客数(主催者発表):40,000人
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 カイル・ブッシュ トヨタ 3296
2 カール・エドワーズ フォード 3104
3 ブラッド・ケセロウスキー シボレー 2904
4 ジェイソン・リフラー トヨタ 2790
5 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 2395
11 マイケル・マクドウェル トヨタ 2138
12 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ 2056
15 マイケル・アネット トヨタ 1890
21 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 1477
32 バーニー・レマー トヨタ 957
37 スコット・スピード トヨタ 814
38 デイビッド・グリーン トヨタ 807
40 トレバー・バイン トヨタ 787
42 デイビッド・ロイティマン トヨタ 759
46 ケリー・バイアス トヨタ 667
47 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 661
56 ブラッド・コールマン トヨタ 500
59 ケヴィン・コンウェイ トヨタ 485
65 ブライアン・スコット トヨタ 376
67 マーク・デイヴィス トヨタ 307
77 チャド・ブラウント トヨタ 190
81 リード・ソレンソン トヨタ 170
84 ケイシー・ケイン トヨタ 155
90 パトリック・カーペンティア トヨタ 112
91 エリオット・サドラー トヨタ 109
92 デニー・ハムリン トヨタ 105
108 ドニー・リア トヨタ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 140
2 シボレー 120
3 フォード 117
4 ダッジ 63
※結果及びポイントは暫定
