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2009/08/19  10:53 am

レース以外で行なわれるテストの内容とは?


みなさん、お盆休みはいかがでしたか? アメリカには基本的にお盆休みはなく、代わりにクリスマス休暇があります。インディカー・シリーズは1週間のオフでしたが、ほとんどのチームは今週末レースが行われるインフィニオン・レースウェイで、2日間のテスト走行をしていました。

この2日間のテストで連日トップ・タイムをマークしたのは、なんとマイク・コンウェイ。テストとは言っても、ペンスキーやガナッシを抑えてのトップ・タイムだったので、チームはかなり喜んでいたと思います。マイクも今年はワトキンス・グレンとアイオワの2つのトップ10以外、ちょっとしたミスや運に見放されるレースが続いていたので、改めて速さをアピールできたことにホッとしているでしょう。



実はマイクが初めてインディカーに乗ったのは、ちょうど1年前の同じ時期にここで行われたテストでした。その時はパンサー・レーシングから急遽テストに参加することが決まり、いきなりトップ・タイムを出したのです。それがたくさんのチーム・オーナーの目にとまって、今年ドレイヤー&レイボールド・レーシングとの契約に至ったというわけです。

ではここで、テストの時にチームはいったいどのようなことをしているのか、簡単に説明したいと思います。昔とは違い、現在はテスト・マイレージ(走行距離)に限りがあるため、今回のようなレース事前のテストでは一日を最大限有効に使わなくてはいけません。

テストの流れとしては、まずインストレーション・ラップから始まります。これはどこのテストやレースでも一緒ですが、最初に1ラップだけ走り、すぐにピットへ戻ってきます。

この1ラップの間に、1速〜6速のギヤがすべて問題なく入るかをチェックしたり、各コーナーで無線の交信を行い、サーキットの奥の方までしっかり無線の電波が飛んでいるかなどをチェック。ピットに戻って来たら、今度はメカニックが重要な部分のボルトがしっかり締まっているか、エンジン回りに異常がないかをチェックします。

インストレーション・ラップが終わって、マシンに異常がなければ本格的にテスト開始です。ほとんどのテストでは、まず5〜10ラップくらい走り、ドライバーがコースを覚えたりコースのコンディションを確認。ドライバーがなんとなく感覚をつかんだ時点で一度ピットに入り、マシンの状況をチームのエンジニアに伝えます。



この時に必ずタイヤの内圧をチェックします。テストでは新品タイヤでスタートすることが多いのですが、新品タイヤでの走りはじめは、最初の発熱サイクルで必ず内圧が上がります。この時に内圧が上がり過ぎないよう、理想の内圧に設定するのはとても大事なことです。

ある程度、コースのコンディションやマシンのバランスがつかめたら、事前に決めておいた様々なテスト・メニューをこなしていきます。その内容に関しては、ほとんどの場合チームのエンジニアが考え、ドライバーと相談しながら各メニューを消化していくのが通常です。

インディカー・シリーズは同じダラーラ製のマシンを2003年から使用しているので、ベース・セットはかなり熟成されていると言えます。そこでほとんどのテストでは、色んなダンパー・セッテイングを試したり、スプリング・パッケージをテストすることになります。

ダンパーに関しては以前もコラムで紹介したように、マシンのグリップ・レベルを上げる重要なアイテムであり、柔軟性と剛性感を両立したものを探っていきます。良さそうなダンパーのセットが見つかれば、それに合ったスプリング・パッケージを探さなければならないので、地道な作業の連続だと言えるでしょう。



リアのダンパーに関しては、ものの3分で交換することができるのですが、フロント・ダンパーはノーズ部分を持ち上げて、メカニックがマシンの下に潜り込んで交換しなくてはいけないので、10分近くかかってしまいます。こうしてダンパーとスプリングの調整をしつつ、同時にマシンの車高調整をしたりと、エンジニアはドライバーと相談しながら限られた時間で総合的なバランスを上げていかなければなりません。



色々なセットを試してひと段落ついた時点で、いったんマシンから降りてクルマをガレージへ。フラット・パッドという機材の上に載せてクルマの車高や重量配分が想定どおりか確認します。このような流れを何度も繰り返し、理想なマシンを作り上げていくのです。

とうぜん足回りとは別に、空力面でもダウンフォースのバランスを考えて調整しています。テストやレース中はたくさんのデータを採集し、データ・エンジニアがテレメタリーで集めたデータをわかりやすくまとめてエンジニアに渡し、そのデータに基づいてエンジニアがセット・アップの方向性を考えていくという段取りです。



テストはだいたい午前と午後の部に別れていて、それぞれが1〜3時間とレース以上に長い時間乗りっぱなしとなることもあるので、かなり体力的にきつい時があります。テストの時でも、常にピットからのアウト・ラップやイン・ラップの練習を行い、コースに出た瞬間からレースをシミュレートしていますね。

最終的に、他の車よりもテストのタイムが速ければ、それに越したことはありません。でもそれぞれの燃料の量や、どのようなタイヤを履いて、どういったテスト・プログラムだったのかはそのチーム以外にわからないので、テストのタイムはあまりあてにならない時もあります。



インフィニオン・レースウェイはアップ・ダウンも激しく、ブラインド・コーナーも多いので、どことなくイギリスのブランズ・ハッチやドニントン・パークに似ていますね。そう考えると、テストで速かったマイク・コンウェイやダン・ウェルドンの他に、最近ロード・コースではトップ・グループの常連になってきたジャスティン・ウィルソンらイギリス勢が活躍するのではないでしょうか?

ヒデキもイギリスでの武者修行でインフィニオンのようなコースには慣れているはずなので、大いに期待できるでしょう。前回のミド‐オハイオの5位フィニッシュで流れに乗っていることもあり、この勢いを次まで持ち込んで欲しいところです。Go-Go ヒデキ!

いよいよ今シーズン最後のロード・コースのレース。中堅チームが活躍する上でラスト・チャンスとなるかもしれないだけに、今週末のレースも目が離せませんね!



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