


リード・ソレンソンが3位フィニッシュ。前半をリードしたデニー・ハムリンは無念の接触で12位
<Toyota>
NASCAR NATIONWIDE SERIES
第34戦 Able Body Labor 200
11月14日(土)にNASCARネイションワイド・シリーズの第34戦「Able Body Labor 200」がフェニックス・インターナショナル・レースウェイで開催された。
14日(土)決勝を前に、午前10時5分から予選が行われ、デニー・ハムリンが、コースレコードを更新するタイムを叩き出し、今季2度目となるポールポジションを獲得。カイル・ブッシュが2列目4番手、ジェイソン・リフラーが6番手、マイク・ブリスが8番手、リード・ソレンソンが10番手と5台の“トヨタ カムリ”がトップ10グリッドを確保し、9台が決勝へと進んだ。
午後2時47分に1マイルオーバルを200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。
ポールポジションのハムリンは順当にポジションを守ってスタートを切ったが、4番手スタートのKy.ブッシュは、8周目にスピンを喫し、壁に接触。車体にダメージを負ったためにピットでの修復を余儀なくされ、大きく後退。このアクシデントでイエローコーションが出されたが、Ky.ブッシュは38位からの再スタートとなってしまった。
一方、首位を行くハムリンは、再スタート直後こそ、カール・エドワーズ(フォード)に先行されたものの、すぐに首位の座を奪い返し、イエローコーションの出ない展開の中で、後続を引き離して行った。後方では、ブリスとソレンソンがトップ10圏内を走行。Ky.ブッシュも目覚ましい追い上げを見せ、77周目には10位まで返り咲いた。
99周目に激しい多重クラッシュが発生し、13分にわたる赤旗中断を経てレースは再開。ピット作業で首位の座は譲ったハムリンだったが、エドワーズ、ケヴィン・ハーヴィック(シボレー)らとその後も首位争いを展開した。
狭いコースでの接近戦が繰り広げられる中、158周目に、上位を争っていたハムリンは後続から接触され、スピン。幸いにも壁や他車への接触はなかったが、ハムリンは首位と同一周回の最後尾、17位までポジションを落とすこととなってしまった。
これで、“トヨタ カムリ”勢の最上位に立ったのは、レースを通して着実にトップ10圏内での走行を続けたソレンソン。終盤ペースを上げたソレンソンは、3位でチェッカー。8位にブリス、9位にKy.ブッシュが入り、ハムリンは12位フィニッシュとなった。
シリーズのドライバーズランキングで首位につけるKy.ブッシュは9位に入ったが、タイトルを争うエドワーズが優勝したため、タイトル決定は最終戦へと持ち越し。しかし、その差は190ポイント(NASCARでの1レース最大獲得ポイントは195ポイント)で、Ky.ブッシュは次戦決勝レースに出場し、スタートを切れば(最後尾43位でも34ポイント獲得)タイトルが決定する。
シーズン最終戦となる次戦第35戦は11月21日(土)、ホームステッド・マイアミ・スピードウェイで行われる。
ドライバー リード・ソレンソン:
「とても良い結果だ。着実なペースで走り続けることができ、太陽が沈んでからの最後の走行は本当に好調だった。そして29号車(クリント・ボウヤー)をパスし、本当に良いラップタイムで最後まで走り続けることができた。最後のピットストップでの調整が上手く行ったのと、太陽が沈んだことが我々の“トヨタ カムリ”に巧く働いたようだ。本当に嬉しい。最後はカール(・エドワーズ)と勝負できるレベルにあったと思うが、捕らえることはできなかった。限られた回数のピットストップで、正しい方向での調整が行えたと思う。ネイションワイド・シリーズでこのチームとレースを戦うのは本当に楽しい」
第34戦 Able Body Labor 200 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 2 60 カール・エドワーズ フォード 200
2 3 33 ケヴィン・ハーヴィック シボレー 200
3 10 32 リード・ソレンソン トヨタ カムリ 200
8 8 11 マイク・ブリス トヨタ カムリ 200
9 4 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 200
12 1 20 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 200
14 37 99 トレヴァー・バイン トヨタ カムリ 200
18 19 10 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 199
20 14 15 マイケル・アネット トヨタ カムリ 198
27 6 38 ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ 187
43 42 47 クリス・クック トヨタ カムリ 1
観客数(主催者発表):35,000人
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 カイル・ブッシュ トヨタ 5487
2 カール・エドワーズ フォード 5297
3 ブラッド・ケセロウスキー シボレー 5237
4 ジェイソン・リフラー トヨタ 4431
5 マイク・ブリス トヨタ 3960
10 マイケル・アネット トヨタ 3498
13 マイケル・マクドウェル トヨタ 3449
15 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 3206
19 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 2403
21 スコット・レガセイ・Jr. トヨタ 2194
29 デイビッド・ロイティマン トヨタ 1657
30 トレヴァー・バイン トヨタ 1648
34 スコット・スピード トヨタ 1453
44 リード・ソレンソン トヨタ 1059
48 ケリー・バイアス トヨタ 977
49 バーニー・レマー トヨタ 957
52 ブラッド・コールマン トヨタ 873
54 デイビッド・グリーン トヨタ 807
63 ブライアン・スコット トヨタ 664
64 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 661
70 デニー・ハムリン トヨタ 569
71 ケイシー・ケイン トヨタ 562
76 チェイス・ミラー トヨタ 390
77 マーコス・アンブローズ トヨタ 375
82 マーク・デイヴィス トヨタ 307
83 ジャスティン・マークス トヨタ 301
93 コールマン・プレスリー トヨタ 215
98 チャド・ブラウント トヨタ 190
103 アンドリュー・レンジャー トヨタ 170
105 ジャック・ヴィルヌーヴ トヨタ 165
106 パトリック・カーペンティア トヨタ 161
108 ブライアン・アイクラー トヨタ 152
119 マット・ディベネデット トヨタ 121
120 ロビー・ゴードン トヨタ 121
123 ジャスティン・ロフトン トヨタ 115
126 エリオット・サドラー トヨタ 109
150 ドニー・リア トヨタ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 233
2 シボレー 211
3 フォード 199
4 ダッジ 105
※結果及びポイントは暫定
