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2010/04/03  12:21 pm

ブラックでもレッドでも速いのがウィル・パワー好調の理由!


ブラジルでの開幕戦に引き続き、第2戦の舞台となったセント・ピーターズバーグでもハプニングが起きてしまいましたね。今回はサンダーストームでレースが月曜の朝まで延期され、一時はどうなるかと思いました。メイン・ストレートの滑走路や市街地の一般道を月曜の午前中まで閉鎖できるのか心配でしたが、セント・ピーターズバーグ市長がとても協力的で、さすがアメリカだなと改めて実感。レースが終る頃はランチ・タイムに差し掛かっていたこともあり、気がついたらスタンドは大勢の人達で埋め尽くされていました!



最終的に、荒れたレースを制したのは今回もウィル・パワー。ウォームアップで2位になった以外はすべてのセッションでトップを奪い、ウィルにとってほぼパーフェクトなウィークエンドとなりました。バーバー・モータースポーツ・パークのオープン・テストの時に、今シーズンはウィルの年になるだろうと言いましたが、まさか開幕2連勝を飾るとは僕も予想できなかったです。チームメートのライアン・ブリスコーは3位、エリオ・カストロネベスも4位でペンスキー勢が絶好調ですね。

さて今回のコラムでは、ファイアストン・タイヤのプライマリー(ブラック)と、オルタネート(レッド)のタイヤ・コンパウンドに注目しながら、ウィルの速さに迫ってみたいと思います。すでにご存知だと思いますが、ブラックがハード・コンパウンドで、レッドはソフト・コンパウドとなっています。というよりも名前からすればブラックはあくまでも標準と言ったほうが良く、それに対してよりソフト・コンパウンドなのがレッドと言ったほうが正確かもしれません。



ファイアストンによると、セント・ピーターズバーグで使われたそれぞれのタイヤ・コンパウンドの基本構造は同じで、レッドに関してはストリート用として一番柔らかいコンパウンドを採用しているとのこと。当然柔らかいコンパウンドを使った方がグリップ力は高まるのでタイムは上がりますが、消耗が早いので長持ちしないというのが一般的な考え方です。

レース・ウィークエンドを通してファイアストンから各チームに1台あたり6セットのブラックと、3セットのレッド・タイヤが支給されます。レース中には両方のコンパウンドを、最低でもそれぞれ2周(コーション・ラップ以外)以上使用しなければならないルールがあるのを覚えておいてください。予選はラウンド1、ラウンド2、そして最終ラウンドと3つあるのですが、次々と上位に進出できてもタイヤ数が増えるわけではないので、上のスターティング・グリッドを狙いつつ決勝で使うタイヤの温存も考えなければなりません。



普通に考えて、3セットしかないレッド・タイヤはポール・ポジションを狙いにいくことを考えると、予選のラウンド1からいきなり使用したくないですよね。決勝で最低1セットを使わなければならないので、予選は残りの2セットを3ラウンドでどのように使うかが重要であり、練習走行で試すようなことはできないのです。ということは予選がレッド・タイヤのぶっつけ本番となるわけで、その時点のセット・アップでいったいどこまでタイム・アップできるのか、ドライバーやエンジニアは出たとこ勝負! だったりするんですね。



実際に、市街地やロード・コースが得意で、先週末も2位表彰台を獲得したジャスティン・ウイルソンに聞いたところ、「たしかにレッド・タイヤは総合的なグリップは上がるけれど、マシンのセッティングにちょっとでも問題があると、その部分がさらに悪化してしまうんだよ」と言っていました。例えば少しアンダーステアが出ているような場合、そのアンダーがさらに酷くなるということです。タイヤがまだ新品でスイート・スポット(3〜5ラップ)の状態では一時的に凌ぐことができても、それを過ぎてしまうとブラックよりマシン・バランスが崩れてしまうというのです。

これは特にレースにおいては致命傷で、コーナーリング中にフロント・タイヤがグリップしないで滑っている状態、アンダーステアをイメージしてみてください。フロントが滑っているということは、それだけフロント・タイヤに負担がかかり、タイヤが消耗しているということです。ただでさえフロント・グリップが足りないところにきて、フロント・タイヤがリアより先に消耗してしまうと、さらに前後バランスが悪くなってしまうことから、余計にフロント・グリップが不足するという悪循環に陥ってしまいます。つらいですよ〜、これは。



レッドとブラックの使い分けという点で、今年の予選は去年と大きく違っていました。去年まではある程度マシン・セットが決まっていれば、最初の予選ラウンドをブラックで走り、最後の2ラウンドにレッドを使ってポールを狙うという作戦が可能でした。それに対して今年は非常に予選のレベルが高くなってしまったことから、最初の2ラウンドでレッドを使わないと、最終ラウンドに辿り着く前に脱落してしまう恐れが出てきたのです。そうなると最終ラウンドで使うのは必然的に、中古のレッドか新品のブラックとなってしまいます。

この最終ラウンドで使用したタイヤとタイムを見ることによって、決勝に向けての各マシンのバランスが、明確に見えてくると言っても過言ではありません。スイート・スポットが終った中古のレッドを使っても、他のドライバーをコンマ2秒も上回っていたウィルは、単にストリートが得意というだけでなく、かなりマシンも本人の好みにバッチリと決まっていたということです。つまり、どっちのタイヤでも速く走れるぞ! ということなんですね。



その一方で、ウィルの隣である予選2番手を獲得したトニー・カナーンや、同じアンドレッティ・オートスポーツのマルコ・アンドレッティは新品のブラックを使用していました。第2ステージで使ったレッドはすでにスイート・スポットを過ぎていたことで、バランスが乱れぎみだったことから、新品のブラックを投入する作戦に出たのだと考えられます。ウィルとは対照的に、どちらのタイヤでもイケるセットではなかったのでしょう。



レース中にその状態が顕著に出てしまったのがヒデキで、レッドに苦戦していましたね。ブラックで2位までポジション・アップして2回目のピット・ストップでレッドに変えた途端、ペースが上がらなくなってしまいました。やっとブラックに戻した3回目のピット・ストップで、さあこれからという時にクラッチの油圧トラブルが発生してエンジン・ストール。トップ5でのゴールが見えていただけに、ほんとうに悔しい結果となってしまいました。

来週末はオープンテストが行なわれたバーバー・モータースポーツ・パークで開催されますが、テストでもトップ・タイムを飾ったウィルや、ペンスキー勢が上位を占めるのではないかと予想されます。高速コーナーが多い割に長いストレートが少ないバーバーは、予選順位がかなり重要です。そうなるとやはり、今回もレッド・タイヤの使い方が重要なポイントとなりそうですね。

最後のラウンドに残ったドライバーがどっちのタイヤを使ったのか、その点もぜひ注目してみてください。数や時間の制限がある中、ブラックでもレッドでも速いマシンを仕上げるのはとても難しいのです。ペンスキーがあえて3台にした理由は、そのあたりにあるのかもしれません。いっきにデータが取れますからね。今年はオーバルよりロード&ストリートが多いですし。

開幕から2戦連続でリタイヤを喫してしまっている佐藤琢磨もオープン・テストでは好調だったので、次は良い結果を期待できそうですよ!



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