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2010/08/03  9:13 am

ブロッキング事件で明白になった今後の課題、ファンの立場は?


トロント〜エドモントンとカナダでの2連戦が終了し、今年のロード/ストリートのレースは今週末に開催されるミド-オハイオと、翌々週のインフィニオンの2戦だけとなりました。現在、総合ランキングでトップに立っているのはウィル・パワー。総合ランキング2位のダリオ・フランキッティとは50ポイント差ですが、ロード/ストリート・ポイントではなんと、96ポイントもの差をつけています。
 
あと2戦でこれだけのポイント差がついているということは、次戦のミド-オハイオで、ロード/ストリートのチャンピオンが確定してしまうかもしれない? たとえウィルが2戦連続でリタイヤに終わったとしても、レースを走りさえすれば最下位でも10ポイントは入るので、今のポイント差を見る限りタイトルはイケそうですね。となると次の2戦は勝ちを狙いにいくよりも、タイトルを優先した走りに徹するということも考えられるわけで、そうしてくれた方が、レース展開も面白くなっていいんですけど・・・(笑)。
 

 
さて、今回のコラムでは前回のエドモントンで起きた、ブロッキング事件についてまとめたいと思います。まず最初に言っておきたいのですが、僕自身このブロッキングという行為に関しては反対です。アメリカのレースはヨーロッパのレース・スタイルよりも紳士的で、基本的にブロッキングはNG。なのになぜ、エリオが残り4周のリスタートでとった行為がブロックなの・・・? と思っている人は多いかもしれません。実際、現場で見ていた僕もそう思ったほどで、エリオはブロックしたというより、自分の順位を守ったという見方が正しいのではないでしょうか。
 
ブロックをしてはいけないというルールは昔から存在しているのですが、どこまでがブロックの対象となるのかを見極めるのは、非常に難しいものです。長い年月を経て定められた現在のルールでは、後ろから追い越そうとしているクルマを抑えようとラインを変更したり、レコード・ラインとは違うラインを走る=ブロックとみなされます。要するに、後ろから追い越そうとするクルマがいた場合、まったく抵抗をしてはいけないということでもあるんですね。
 
このルールはオーバルのレースや、トップ争いをしていない選手に対しては、問答無用で適用されるべきだと僕は思っています。しかしロード/ストリートのレースでトップ争いをしている場合、無抵抗のまま相手に追い越されてしまったら、見ているほうも腑に落ちないのでは? それが今回のケースだと僕は思うのです。
 

 
ご存知のように、200周以上も走るオーバル・レースでは、常にどこかで接近戦が繰り広げられています。しかも最初から最後までスピードが高く、ブロックしたことによってタイヤとタイヤが接触した場合、大事故に繋がる確率が極めて高いと言えるでしょう。そのため、アクシデントを防ぐには絶対にブロックをしないという、厳格なルールが重要です。実際にレース前のドライバーズ・ミーティングではロー・サイドからコーナーに進入したらそのままローをキープしてコーナーを立ち上がり、ミドルはミドル、ハイはハイといった具合に、レーン・チェンジに関しては耳が痛くなるほど厳しく注意されます。
 
また、十分に勝てるポテンシャルのあるマシンに乗っていながら、セカンド・グループからトップ・グループへ行こうとしている時にブロックされてしまい、トップ争いができなくなるということが、かつて何度もありました。僕のフィロソフィーとしては、レースは勝つためにするものであって、5位以下の争いのためにブロックをするという行為は、絶対にやってはいけないものだと考えます。このように、オーバルのレースや争っている順位によって、このルールは大賛成だというのが僕の意見です。
 

 
ところが、先日のエドモントンのようにレースをリードしていて、しかも残り4ラップだというのに無抵抗でトップの座を明け渡す、なんてことができるドライバーはそういないでしょう。確かに今回のドライバーズ・ミーティングでは、ブロックは厳禁だと注意され、挙句の果てにはストレートでイン側にいること=ブロッキングだとはっきり述べていたようです。そうなるとルール上では、エリオがとった行為は確実にペナルティの対象となるわけですが、考えようによってはこれを逆手にとることもできますよね。
 
つまり2番手を走っているドライバーは、トップのドライバーが絶対にブロックできないのをいいことに、かなり強引にイン側へ突っ込んで行くことだってできてしまい、違う形での問題を引き起こす可能性がないとは言えません。たまたまエリオのケースでは2番手を走っていたのがチームメイトのウィルで、外側からのパスだったことから、結果的にウィルがポジションを一つ落とした以外、クリーンでエキサイティングなバトルには見えましたが・・・。
 

 
ブロックに関してのモラルは、ドライバー各自の考えがあると僕は思います。重要なのはスポーツマン・シップとしてのモラルがどこまであるかという点で、僕の見解としては、エリオはレースに勝つために自分のポジションを保持しただけのこと。彼はそれまでトップを走っていたのであり、ラインを選ぶ権利があったわけで、オーバルのようにロー・サイドから入っていっても何ら問題はなかったと思うのです。
 
でも「ルールは、ルール」であり、今回の判断だけに関して言えば、競技長であるブライアン・バーンハートのペナルティの決断は正しかったのかもしれません。しかしロード/ストリートのレースにおいて、トップ争いのバトルがまったくの不可抗力で結果が決まってしまうと、見ている方もあまり盛り上がらなくなってしまうのでは? と心配してしまいます。実際にSpped TV のサイトに興味深い投票結果があり、圧倒的な数のファンが今回のレースに否定的な意見を持っています。
 
最終的にルールを決めるのがシリーズではあるものの、参戦するドライバーもルール見直しの検討を訴えるべきではないかと、今回の一件で感じてしまいました。このコラムを書くにあたり、他のドライバーやチーム・スタッフとも話をしたところ、今回のシリーズの判断に関しては賛否両論の声があるようです。でも忘れてはいけないのが、参戦する側もファンも納得し、一緒に楽しめるレースの内容であるべきで、このあたりが今後の課題と言えそうですね。



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