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2010/09/30  9:16 am

6度目のインディ・ジャパンで見つけたもの


先週末に行われたインディ・ジャパンが無事に終わり、気がついたらインディカー・シリーズも残すところホームステッド-マイアミでの最終戦だけとなってしまいました。この数戦でウィル・パワーとダリオ・フランキッティのポイント差がどんどん縮まってきているだけに、チャンピオン争いは激しい攻防戦となりそうです。最終戦を観るのが待ち遠しい反面、これでシーズンが終わってしまうことを考えると、少し寂しくも感じますね。
 
さて今回のコラムでは、僕の6度目のインディ・ジャパンを振り返ってみたいと思います。昨年、圧倒的な速さを見せたチップ・ガナッシ勢が今年もレースを引っ張るのではないかと予測していましたが、終わってみればペンスキーの圧勝でしたね! 予選では1−2−3を獲得し、決勝もエリオは断トツの速さで他車を寄せ付けず、ブッチギリのペースで快勝しました。


 
今回もコックピットから各マシンの様子を見ていた僕は、エリオにパスされる度に、彼のマシンの動きに見とれてしまいました。ターン1〜2の区間は安定していて、ターン3〜4ではすこぶるニュートラルな雰囲気。特にターン3〜4区間では、一般的にアンダー・ステアを避けるために極力イン側の白線に近づいて走行するのですが、エリオはこの区間で白線に近づかなくても問題ないようで、スピードをのせたまま滑らかに走り抜けていました。マシンのバランスと彼のドライビングが絶妙にマッチした結果、あのような圧倒的な速さに繋がったのではないかと思います。


 
ツインリンクもてぎでオーバル・チャンピオンを決めたダリオ・フランキッティは、ベテランらしい走りで2位フィニッシュ。ランキング首位のウィル・パワーはなんとか3位に入ったものの、ダリオとウィルのポイント差は12ポイントになり、最後のさいごまで目の離せない展開となっています。いったいどうなるんでしょう?
 
ところで、今年のインディ・ジャパンはこれまでツインリンクもてぎで開催されてきたインディカーのレースの中で、一番暑かったのではないかと思うほどの気温でしたね。高い路面温度のせいでグリップが下がり、マシンのバランスに悩まされたドライバーが多かったと思います。


 
今年は特にターン2でのクラッシュが目立ち、逆に毎年クラッシュが多いターン4では一度もクラッシュが起きませんでした。その最大の理由としては、高い路面温度のせいでグリップ・レベルが低下し、風向きの影響もあったのではないかと思います。ターン3〜4ではアンダー・ステア、ターン2ではルーズという症状がほとんどのマシンにあったと考えられ、ターン2のコーナリングが相当シビアになっていたはず。実際に僕もレース中に何度もヒヤッとするシーンがありました。一昨年から徐々に大きくなっていたターン2のバンプが、今年のレースの肝となったようです。


 
気温が上がったことでターン3〜4ではアンダーが特に酷い状態となり、ほとんどのドライバーはコーナーに無理しないで進入したために、クラッシュが起きなかったのではないでしょうか。昨年と今年の走行データを比較すると、高い気温と低グリップ・レベルのせいか、今年はターン3への進入で早めに減速し、立ち上がり重視のドライビングとなっていました。コーナーを速く立ち上がることによってターン1〜2の区間でしっかりとドラフトに入り、裏ストレートで相手のマシンとサイド・バイ・サイドで並ぶことによって、安全なオーバーテークを行うという展開です。


 
他に気になったポイントとしては、ファイアストンのタイヤです。今年は新しいコンパウンドを持ち込んだようですが、レース後にヘルメットに付いていたタイヤ・カスの量が普段より多かったことを考慮すると、昨年より若干柔らかいコンパウンドを使っているのかなと思います。実際、走り始めの発熱は早く、出だしから安心して踏んでいけるあたり、ファイアストンの高い技術に感心します。


 
次に僕自身の6度目のインディ・ジャパンについてですが、ご存知のとおり僕にとってはちょうど1年ぶりのレースとなり、最初のプラクティスが始まる前はかなり緊張しました。さすがに1年も乗っていないと「大丈夫かな〜?」という不安要素がたくさん出てきます。でも実際に走り始めたらそんな気持ちもいっきに吹き飛び、最後に乗ったのが昨日のように、いきなり全開で走行をすることができました。第1プラクティスを15位で終えて、思った以上の順調な滑り出し。ターン3のトラップ・スピードを確認すると、ペンスキーの2台に続いて3位にいるではないですか! 「これは乗れてる証拠だぁ」と勝手に自信をつけて、第1プラクティスを終えたのです。
 
最初の走行が思いのほかうまくいき、一発のタイムも出せましたが、このままのマシン・バランスでは決勝で話にならないことを確信していました。そこで第2プラクティスは色々なセットにチャレンジしようということになり、レース・セットに専念。しかしセッティングを変えたマシンのバランスがいまひとつ良くなかったことから、とりあえず新しいタイヤに変更して、予選シミュレーションを実施することになりました。


 
ニュー・タイヤに履き替えて「さ〜やるぞ!」って気合をいれながらターン3に進入。するといきなりターン4の出口でリアが滑りだし、スピン直前です! なんとかカウンターをあてて暴れるマシンを押さえ込みましたが、大幅なタイム・ロス。この時は「イン側の白線に乗ったのが原因か〜?」と思い、もう1周トライする事にしました。再度ターン3に突入し、気持ち白線から離れたラインで走行したところ、またまたリヤが滑り出してルーズな状況・・・。どうやらセッティングの変更が凶と出てしまったようで、第2プラクティスを完全に無駄にしてしまったのです。これで最初のプラクティスとは打って変わり、いっきに自信を喪失。まさに天国から地獄で、予選を目前にかなり凹んでしまいました。


 
久しぶりのオーバル走行で、いきなりリアが滑り出すマシンを体験したので若干ビビリが入ってしまいましたが、気を取り直して予選にチャレンジです。第2プラクティスで変更したマシンを、最初のプラクティスの状態に戻して予選に挑みます。最初のラップはマシンがどんなバランスに戻っているのか見当がつかなかったので、ターン3の進入はかなりコンサバに進入。リアが安定していることを確認して、2ラップ目はもう少しプッシュしたところ、週末を通しての自己ベスト・ラップとなる197.4mphを記録することができました。「もう少しいけたな〜」と少し悔いが残った予選ではありましたが、第2プラクティスでクラッシュしなかったことはある意味ラッキーだと思えたので、1年ぶりの走行初日と考えれば十分な結果だと思います。
 


しかし問題は決勝です・・・。第2プラクティスの時に試したレース・セットはまったくのNGだったので、レースではどんなセッティングにするか、エンジニアと長い時間をかけてミーティングしたのは言うまでもありません。決勝日はまた暑くなることも想定し、グリップ・レベルを上げるためのセッティングを色々と考えたのですが、この時点での大幅なセッティング変更はギャンブル同然。2デー・イベントのスポット参戦は、やはり走行時間の少なさが悩みですね。


 
そして、いよいよ決勝日。今年も多くのファンが応援に駆けつけてくれて、レース前は大盛り上がりでした。前日の久しぶりの走行で体の筋肉がちょっと張っていたので、緊張した身体をほぐすためにストレッチをしてからグリッドに向かい、マシンに乗り込みました。今回はとにかく完走を目標にしていたので、スタートは無難にこなしてポジションを2つくらい落としてしまいましたが、なんとか1ラップ目をクリアー。「さあこれからだ!」と気合を入れた瞬間にイエロー・コーションです。なんとターン2でベルトラン・バゲットが大クラッシュ! 同じセッティングのマシンに乗るチームメートが単独クラッシュしたのを見てしまうと、あまりいい気はしません。って言うより、いったい何があったんだってビビリましたよ、実際。


 
レースが再開して自分のペースで走り始めると、マシンのバランスがターン3〜4ではアンダーステア、1〜2では全然安定感のないスーパー・ニュートラルであることが解りました。これじゃまずいと思い、すぐに無線で報告して最初のピット・ストップではタイヤの内圧&ウィングを使ってマシンのバランスを調整。2スティント目に若干マシンのバランスが良くなり、ポール・トレーシーとのバトルを少しの間だけ楽しむことができました。しかしロング・ランの最後のほうでは、ロール・バーやウェイト・ジャッカーで対応できないほどマシンのバランスが乱れてきて、1スティントを通してなかなか思うような走りをすることができません。
 


レース中盤に迎えたピット・ストップでは3速のままピット・レーンに進入してしまい、止まる前までにギヤがニュートラルに入らず、ピット・ボックスに入ってまさかのエンジン・ストール。ギヤが入ったままでのストールだったので、緊急モードにエンジン・マップを切り替え、ニュートラルに戻すまでに時間がかかってしまったことでさらに1ラップ・ダウン。もうすでに上位へ復活するのは厳しい状況でしたが、自分自身との戦いはこれからだと自分に言い聞かせ、コースへと戻っていきました。


 
自分の力を最大限に出してチェッカーを受け、なんとか完走することはできましたが、スポット参戦としての厳しさを改めて実感する内容のレースでした。20位というのは決して胸を張れる結果ではありませんが、参戦のチャンスを与えてくれたコンクエスト・レーシング、支援をしていただいたCWE、VIDA、Ichigo、そしてファンのみなさんの応援には心から感謝しています。課題がたくさん残るレースではあるものの、次回のことを考えると、今回のレースで得た経験は大きかったと思います。


 
年々スポットで参戦するのは難しくなっていますが、来年もチャレンジして、もっといい結果を出せるように頑張りたいと思います! 今後も応援よろしくお願いいたします!!



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