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2006/07/31  5:04 pm

セバスチャン・ブルデイがチャンプ・カー・ワールド・シリーズの今シーズン5勝目を記録し、荒れ模様となったサンノゼのストリートを支配


<Champ Car World Series>
シリコン・バレーの中心にある1.443マイルのダウンタウンのストリート・サーキットで開かれた、ブリヂストン・プレゼンツ・ザ・チャンプ・カー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォード。ちょっとしたストリート・パーティーに、ちょっとしたストリート・ファイトがあったが、快晴の日曜日となったサンノゼの主役は、セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)だった。

ブルデイは97周レースの69周をリードし、今シーズン5勝目。クリスチアーノ・ダ・マッタ(#10ルースポート・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)と、彼のルースポートのチームメイトであるジャスティン・ウイルソン(#9CDWフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)を引き離し、今週末合計155,934人の大観衆の前で、カナリー・ファンデーション・オブ・グランプリ・オブ・サンノゼを制した。

レースの前半はこのニューマン/ハース・レーシングのドライバーの独壇場となった。実際はポール・トレイシー(#3インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が序盤の3周をリードしたが、レースのスタート時に、スタート/フィニッシュ・ラインを過ぎる前にポールシッターをかわしたため、ルールによってチャンプ・カーのレース・コントロールが入る。この決定は今日5回あったコーションの最初に下され、3周目にウィル・パワー(#15オージー・ヴィンヤーヅ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が、オリオール・セルビア(#6ベル・マイクロ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)に接触したのをきっかけに、ブルーノ・ジュンケイラ(#2ホール・イン・ザ・ウォール・キャンプス)も巻き込まれてスピンし、不運にもこのレースを終えてしまった。

リーダーに復帰したブルデイは、トレイシー、ダ・マッタ、アンドリュー・レンジャー(#27MSRヒューストン・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)と、ダン・クラーク(#14CTEレーシング‐HVMフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)を率いて、6周目のリスタートを切った。地元のヒーローのA.J.オールメンディンガー(#7インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は隊列の最後に後退し、最初のラップで接触したために新しいノーズに交換して14番手でリスタートする。

クラークはリスタート直後から順位を上げ、レンジャーとダ・マッタをターン1でパス。トレイシーがランオフ・エリアにいる間にポジションをアップする。カナダ人のトレイシーはターン6のタイヤ・バリアにノーズを突っ込みそうになっていた。2番手を手に入れたクラークは、すぐにブルデイと同じ速さで周回を始め、ブルデイのリードは10秒以内に縮まる。クラークの仕事を手助けしたのは、36周目にキャサリン・レッグ(#20ガルフストリーム・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)がタイヤバリアに激突したことで、すべてのマシンがピット・レーンに向かった。

クラークはブルデイの後ろでコース・インし、トレイシー、ネルソン・フィリップ(#4CTEレーシング‐HVM・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)と、アレックス・タグリアーニ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)とともにトップ5を形成し、41周目にリスタート。しかしながらクラークの1日はすぐに絶望へと変わる。この若いイギリス人は50周目にギアボックス・トラブルに見舞われ、17位でレースを終えてしまった。

イエロー・フラッグが振られるちょうどそのとき、ターン6でトレイシーとタグリアーニの大きなアクシデントが起きた。トレイシーはコーナーでミスを犯してランオフ・エリアへコース・アウトし、急いでコースの右側に復帰したところ、そこはタグリアーニの通り道だったため、カナダ人スターの2人はレースを終えることになった。トラック上で終わったバトルはピット・レーンにも発展。アクシデントについてタグリアーニはトレイシーに2回詰め寄り、エスカレートして乱闘に。チャンプ・カーのレース・オペレーションはこの問題を再調査してペナルティーの有無を判断し、ペナルティーを課す場合にはどのような裁定を下すかを決定する。

先頭集団はこの長い清掃作業中に2回目のピット・ストップを行う。オープニング・ラップのミスから8番手まで追い上げていたA.J.オールメンディンガーには、この中断がチャンピオンシップの望みを打ち砕く、大きなダメージとなった。クラッシュの破片によってタイヤがパンクした恐れがあったため、オールメンディンガーはピット・クローズド中にピット・イン。その結果、ペナルティーを受けて12番手に後退してしまった。

セルビアとルーキーのチャールズ・ズウォールスマン(#34マイ-ジャック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)の2人は、先頭集団とのピット・ストップを避けて次の25周をリード。セルビアは最後の燃料補給のためにピット・インし、ブルデイにトップを明け渡した。残り15周になったところでレンジャーがターン1の接触で犠牲となり、この日最後のコーション・フラグが出されてブルデイのリア・ウイングに後続の集団が接近した。

1日中バトルを繰り広げたダ・マッタはリスタートで2番手になり、その後にウイルソンとフィリップが続く。しかし、ひとたびグリーン・フラッグが振られると、ブルデイは瞬く間に後続との差を広げ、3周にわたって49秒台のベストラップをたたき出した。ダ・マッタは見事に2位を決め、ウイルソンは12番手から9ポジション上げ、ポディウム・フィニッシュを果たした。

フィリップは4位を守り抜き、ロード・コースとストリート・コースでの自己ベスト・フィニッシュに並び、ポイント・ランキングで2つポジションを上げた。マリオ・ドミンゲス(#19サニーズBBQフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)までがトップ5。興味深いことに異なる3人のドライバーが、今年3回のトップ5フィニッシュを記録している。このフィニッシュによってドミンゲスは、残り5戦となったところでポイント・ランキング4位に浮上した。

パワーは序盤の接触で6位となり、先週エドモントンで記録したキャリア・ベストの結果にならんだ。彼はこの結果、ロシュフランズ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーのランキングのリードをさらに拡大し、クラークに対して25ポイント、レッグには27ポイントの差をつけている。オールメンディンガーは7位まで追い上げ、セルビア、ズウォールスマン、ロケット・スポーツのニッキー・パストレリ(#8バーバリア・シティ・レーシング・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)がその後に続き、ここまでがトップ10。パストレリは今シーズン2回目のトップ10に入った。

ザ・チャンプ・カー・ワールド・シリーズは2週間後の8月12日から14日に、マイル・ハイ・シティでグランプリ・オブ・デンバーが行われる。

トップ3インタビュー

ジャスティン・ウイルソン: 「昨日のような1日のあとに、ポディウムに乗れたのは確かにすばらしいことだね。物事がうまく運ばなくて、僕はクルーに多くの仕事をさせてしまった。彼らのおかげで復帰できたのはほんとうにうれしいよ。今日のピットはファンタスティックな仕事をし、僕に追い上げるチャンスをくれたんだ」

クリスチアーノ・ダ・マッタ: 「この結果になってすばらしいよ。またいつかここに上れるのかと考えたことが何度もあった。今はプレッシャーから開放され、マシンをさらに良くすることに集中できる。ポディウムやトップ5の常連になるよ」

セバスチャン・ブルデイ: 「僕たちに必要なことは完走し続けることだけだね。見えてきたよ。1戦か2戦を残してチャンピオンシップに決着を付けるのはとても難しそうだ。たぶん最後の最後まで持つれこむだろうね。見てのとおり、ジャスティンは良くない週末でさえ、12番手から3位まで追い上げてくるのだから」

主な注目のポイント

チャンプ・カー・オペレーションの副責任者であるトニー・コットマンは、53周目のA.J.オールメンディンガーによるピット・ペナルティーの取扱について、次のように述べている。「A.J.や彼のチームが混乱していたのは理解しているが、チームがピット・オープンを知る方法がいくつもあるのは事実だ。彼らはチャンプ・ビュー、ラジオやピットの入り口にあるオープン/クローズドのサインで知ることができる。私の決定がA.J.のポディウム・フィニッシュに重大な結果をもたらすことを知っていたから、私はもう1周グリーンにするのを待っていた。録音されたレース‐コントロール無線を聞いたり、録画されたテレビでピット・クローズドのボードを見たり、タイミング・モニターやスコアリング・データを見た後、他の全てのチームが次の周までピットを待っていたことについて言わなくても、私の判断が正しかったと信じている」

セバスチャン・ブルデイは今日69周に渡ってレースをリードし、キャリア通算1514周となった。彼は元チャンピオンのアレックス・ザナルディとダニー・サリバンをかわして、ラップ・リード記録の歴代18位に浮上した。

今週末、セバスチャン・ブルデイはキャリア通算13度目のポール・トゥ・ウィンを飾り、元チャンピオンのマイケル・アンドレッティをかわして歴代5位になった。

サンノゼの今週末のイベントで、3日間の観客動員数は155,934となり、昨年よりも2000人多い。この観客動員数で2006年チャンプ・カーの総観客数は、9レースを終えて100万人を超えた。スケジュールは5戦を残し、現在のチャンプ・カー・トータルで1,076,530人に達している。



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