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2006/10/22  7:12 pm

チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第13戦オーストラリア[決勝日]フォト&レポート


<US-RACING>

2位からスタートしたブルデイは28周目に無理な追い越しをパワーにしかけて接触。この行為に25秒間のピットストップ・ペナルティが科さられた。このため12位まで後退を余儀なくされたブルデイ。すでにオールメンディンガーがリタイアしていたが、チャンピオン獲得圏内となる9位でのフィニッシュが少し厳しい状況になったかに見えた。しかし、その後確実にポジションを上げたブルデイはなんとか8位でフィニッシュ。3年連続チャンピオンに見事輝くことになった。レース終了後、ピットにマシンを停めたブルデイを大勢の報道陣が囲み、チームクルーがブルデイにシャンペンを浴びせた。ブルデイは喜ぶよりもどちらかというと、ほっとした表情でチームクルー達の祝福を受けていた。


予選5位からスタートしたフィリップの2ストップ作戦が見事功を奏し、参戦3年目にして念願の初優勝を飾った。チャンプ・カーでは2001年にスコット・ディクソンが20歳と9ヶ月14日で優勝したのがこれまでの最年少優勝記録。しかし、フィリップが20歳と2ヶ月29日で5年振りに記録を更新することに成功した。今シーズン、自身が表彰台に上がる活躍やチーム・メイトのクラークもポールポジションを獲得するなど、チーム自体のレベルが向上してきたのは周知の事実。ベテラン・ドライバーを退け、このサーファーズ・パラダイスで優勝するのだから、チーム、ドライバーの実力はトップチームと引けを取らなくなってきたのではないだろうか。16回開催されているサーファーズ・パラダイスだが、これまで同じドライバーが2回優勝したことがないだけに、フィリップの初優勝で今年も新しいストーリーが生まれた。


チームの突然の解雇、そして移籍と今シーズンは波瀾に満ちたシーズンとなったドミンゲス。ロード・アメリカからロケットスポーツに移籍し、そして今日、今シーズン自身最高順位となる2位でフィニッシュすることに成功した。10位からスタートしたドミンゲスは、3回のピットストップを行っているが、最後のピットストップ時にタイミングよくイエローコーションが発生。ピットストップ直前にトップを走行したドミンゲスは順位を4つ落とすだけで済んだ。燃費を気にしなくていいドミンゲスはその後、ポジションを上げると、トップのフィリップに迫るも、2位が精一杯の結果となった。また、タグリアーニが開幕戦のロング・ビーチ以来となる3位に入賞。タグリアーニも燃費走行となる2回のピット・ストップで走りきることに成功した。チームメイトのパワーが後退したが、タグリアーニが表彰台に上がり、チーム・オーストラリアにとっても満足のいく結果になったのではないだろうか。


スタートからトップをキープし、ブルデイを押さえていたパワーだが、初優勝はお預けになってしまった。28周目にターン3で追い越しを仕掛けてきたブルデイがパワーのインに飛び込むと、ブレーキをかけたブルデイの右タイヤがロックしてしまい、左に曲がることができず直進してしまった。左に曲がらなければ、直進してエスケープゾーンにいくしかなったパワーは左に曲がろうとしたが、マシンの左フロントタイヤがブルデイの右リアタイヤに接触。パワーのマシンはアームが曲がってしまい、うまく走れない状態になってしまった。このためピットで修復を余儀なくされたパワーは周回遅れとなってしまった。結局12位でフィニッシュし、地元の期待に応えることができなかったパワーだが、来年こそは優勝という形でファンの期待に応えて欲しい。しかし、ブルデイもそこまで無理をして抜かすことは無かったと思う。


予選11位でスタートしたブリスコは、決勝も11位でフィニッシュした。チャンプ・カーでの初レースだったが、結果は想像していたよりもよくはなかった。今シーズン、インディ・カー・シリーズのロード・コースにスポット参戦したブリスコは、ロード・コースの経験が少ないチームでなんと3位に入賞していただけに、そのパフォーマンスは凄いと思っていた。今週末はルースポートというトップレベルのチームから参戦するとなって、個人的にはいい結果を残すのかと思っていたが、予想とはちょっと違った。なにかがうまく噛み合っていないような印象を受けた。初めてのチャンプ・カーのレース、そしてこれまで走行したことのないストリート・コース、しかも母国のレースとなれば、やはりプレッシャーが大きいのかもしれない。最終戦メキシコ・シティのレースに期待したい。


チャンピオンの可能性が残っていたオールメンディンガーだが、1回目のピットストップで給油ホースをつけたままピットアウトしてしまう。その給油ホースを外すために翌周、再びピットイン。このため同一周回で最後尾まで下がることになった。集中力をなくしてしまったのか、オールメンディンガーはその数周後、19周目にターン3でコンクリートウォールに接触。リタイアとなってしまった。練習走行ではその速さは証明されていたものの昨日の予選といい、この決勝でも勝利の女神には見放される結果となった。原因はNASCARに気持ちが動いているからではないだろうか?


朝から快晴となった決勝日のサーファーズ・パラダイス。朝のうちこそ気温18度と若干低かったが、レース中は気温25度まで上昇した。レースがスタートしたときは、まばらな雲があったくらいで、晴れ間が広がっていた。しかし、レース中盤からは雲が増えだし、曇り空に急転。ほんとうにちょっとだけだが雨がぱらついたときもあった。結局、雨が降り出すことはなく、レースは無事終了した。今日の観客動員数は、101,066人で昨年の105,297人と比べると約4,000人の減少となった。4日間の合計では昨年が316,459人だったのに対し、今年は312,054人となった。今年も31万人以上の観客がこのサーファーズ・パラダイスに集まったことになる。16年開催され続けている理由が、今年も昨年とほぼ変わらないファンの多さで証明されていた。



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