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2006/10/22  7:30 pm

ネルソン・フィリップがチャンプ・カー史上最年少で優勝し、セバスチャン・ブルデイはタイトル3連覇を果たす


レックスマーク・インディ300が作り出す歴史的なチャンピオンシップのドラマはたった18周で幕を閉じ、ネルソン・フィリップ(#4CTEレーシング‐HVMフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が、彼自身の記録を打ち立て、キャリア初のブリヂストン・プレゼンツ・ザ・チャンプ・カー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォードの優勝を飾った。

フィリップは98年の歴史を持つシリーズ史上最年少でチャンプ・カーのレースを制したドライバーとなり、マリオ・ドミンゲス(#8ぺメックス・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)からの激しい追撃を退け、101,066人の大観衆の前で優勝を獲得した。この優勝はフィリップにとっては初めてのもので、CTEレーシング‐HVMにとっては2004年以来の勝利となった。また、フランスが2年連続でネイションズ・カップを制した。

フィリップはオーストラリア、サーファーズ・パラダイスで今日の偉大な記録を祝ったただ1人のフランス人ではなく、この20歳の青年が彼の初優勝を喜ぶ一方、同じフランス人のセバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が、3年連続のチャンプ・カー・タイトルを勝ち取り、彼自身の歴史的な日を祝っていた。

ブルデイがタイトルを確定させたのは19周目で、A.J.オールメンディンガー(#7インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が、ターン3のウォールにヒットしてレースを終えたためだった。オールメンディンガーのタイトル争いからの脱落によって、テッド・ホーン以来の3年連続チャンプ・カー・タイトルが決定した。

ブルデイはレースの中盤まで先頭を争っていたが、序盤のリーダーであったウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)と接触。避けることの出来る接触だったとしてペナルティーを受け、8位に終わった。彼はボビー・レイホール以来の3度シリーズ・チャンピオンに輝いたドライバーとなり、ニューマン/ハース・レーシングにとって7度目のシリーズ・チャンピオンとなった。

パワーはレース序盤の13周をリードしてオーストラリアの大観衆を盛り上げたが、この地元出身のドライバーが2.795マイルのサーファーズ・パラダイスのストリート・コースで、チャンプ・カーのレースをリードするところを再び見ることは出来なかった。パワーは最初のピット・ストップでトラブルに見舞われ、ピット・レーンの出口でポール・トレイシー(#3インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)と接触してしまう。パワーは軽いダメージで走り続けた一方、その後ろでは大事件が起きていた。オールメンディンガーはまだ彼のマシンに燃料ホースがつながったままでピット・アウトし、ホースが引きちぎられてピットは炎に包まれた。このヤング・カリフォルニアンは次の周にマシンから燃料ホースを取り除くためにピット・イン。隊列の最後尾まで後退し、5周後にアクシデントによって戦列を去った。

チャールズ・ズウォールスマン(#34マイ-ジャック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、オールメンディンガーのクラッシュによるコーションの後、先頭に立った。彼は14周目のダン・クラーク(#14CTEレーシング‐HVMフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)による、コーションの前にピット・インしたため、このポジションにつくことができた。しかし、ズウォールスマンがレースをリードする間、観衆の注目はブルデイの猛烈な追い上げをしのぐ2位のパワーにむいていた。パワーはブルデイの前のポジションを守っていたが、この戦いは28周目にブルデイがターン3でパワーのインサイドに飛び込み、パワーと接触したことで終わってしまった。ブルデイはランオフ・エリアにコース・アウトして走り続けたが、パワーはサスペンションにダメージを受け、優勝争いから脱落した。

オリオール・セルビア(#6ガルフストリーム・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、フィリップとアレックス・タグリアーニ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)の先頭でリスタートし、トレイシーはアンドリュー・レンジャー(#27ウォルマート・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)をかわして4番手に浮上。フィリップは35周目にセルビアを大胆にパスし、初めてトップに立ち、タグリアーニ、トレイシーそしてドミンゲスはギアボック・トラブルによってスロー・ダウンし始めたセルビアを次々にかわして行った。結局セルビアはこのトラブルのためにレースを終えることになる。

最終ピット・ストップが始まるとフィリップからトレイシー、その後ドミンゲスへとリーダーが変わっていくが、最後のグリーン・フラッグ中のピット・ストップで得たどのアドバンテージも、ヤン・ヘイレン(#11ミューマンズ・グループ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)によって消されてしまう。ヘイレンはトップ5入りの可能性もあったが、ターン12のタイヤ・ウォールに突っ込み、戦列を去った。

アントニオ・ピッツォニア(#18レキシントン・エネルギー・サービス・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、リスタートでリーダーとなるが、このブラジル人は残り7周で燃料補給のためにピット・ストップする必要があり、フィリップがリードを引き継いだ。フィリップはドミンゲスからリードを守り、トレイシーは3番手から追い上げ、ピット・ストップを終えたタグリアーニがその後に続く。

トレイシーは53周目に2番手を狙ってドミンゲスに仕掛けるが、シケインをショートカットし、最初の2ターンでサイド・バイ・サイドとなった。ドミンゲスはトレイシーからポジションを守り、トレイシーはルール違反によって、レース・コントロールの指示で3番手のポジションをタグリアーニに明け渡すことになった。

先頭の4人はレースの最終ラップ以前にコスワース・パワー‐トゥ‐パスを使い切ってしまい、引き離されつつあったドミンゲスはフィリップを必死に追走した。ドミンゲスは何度か接近することが出来き、最終ラップの第1ターンにも最後のチャンスがあったが、この20歳のフランス人はこのチャレンジを退け、ドミンゲスを0.728秒差で下してフィニッシュ・ラインを駆け抜けた。ドミンゲスは今シーズン・ベストの結果を挙げ、タグリアーニは3位に入り、開幕戦ロング・ビーチ以来の表彰台を獲得した。

トレイシーは4位を守り、レンジャーは今シーズン初のトップ5フィニッシュを記録。ズウォールスマンはキャリア・ベストの7位に入り、7戦連続のトップ10フィニッシュを決め、ブルデイは8位に終わった。ルーキーのアンドレアス・ワース(#19サニーズBBQフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、シリーズ・デビュー戦を9位で終え、同じく初出場のライアン・ブリスコー(#10ルースポート・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、地元で11位に入った。

シリーズは11月10-12日にメキシコ・シティの名高いアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで、2006年シーズン最終戦を迎える。

トップ3インタビュー

ネルソン・フィリップ: 「なんと言えばいいのだろう。チャンプ・カー・レースで勝つというのは今まで最高の気分で、まるで雲の上にいるようだよ。まだ、夜までには時間があるけど、たぶんパーティはすごいことになりそうだ。だけどその後は現実に戻って、メキシコ・シティに向けて準備をしなくてはいけない。僕はメキシコ人ではないけど、メキシコ・シティは僕にとってホーム・レースみたいなんだ」

マリオ・ドミンゲス: 「ここに入れて、ただとてもとてもうれしいよ。ネルソンはすばらしいレースをした。彼は勝者にふさわしいね。僕たちは激しいレースをしたけどクリーンな戦いだった。これがレースそのものだよ。もう少しで彼を捉えることが出来ると思ったけど、彼は良い仕事をした。彼はいい友達なので、彼が勝ってくれて僕もうれしいよ」

アレックス・タグリアーニ: 「チームにとってホーム・レースでポディウム・フィニッシュを獲得できたのはとても重要なことだ。今週末は新しいスポンサーがついたからね。チーム・オーストラリアの将来に向けて、このチームがどれだけ競争力があるかを示すことができ、今週末はポディウム・フィニッシュを決めれた。特にこのようなビッグ・イベントで決めたのはとても重要なことだね」

主な注目のポイント

ネルソン・フィリップはチャンプ・カー史上最年少優勝を果たし、以前の記録を6ヶ月以上も更新する、20歳2ヶ月29日での勝利を手にいれた。

今日のイベントは16年に及ぶオーストラリア、ゴールド・コーストでのチャンプ・カー・レースにおいて、16人目の異なる優勝者を記録した。2回以上優勝したドライバーが出ていないコースとしてシリーズ史上最長記録となった。

今日のイベントは8人のドライバーがレースをリードし、イベント記録となった。

今日の観客動員数は101,066人。イベント合計で312,054人を動員した。

ネルソン・フィリップの優勝によって、フランスがネイションズ・カップを獲得し、2年連続でこの権威ある賞に輝いた。



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