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2006/11/13  2:30 pm

セバスチャン・ブルデイが最終ラップにジャスティン・ウイルソンを抜き去り、2006年のチャンプ・カー最終戦を制す


今日のグラン・プレミオ・テレメックス・プレゼンタド・ポー・バナメックスは、由緒あるローラB2K00シャシーにとって最後のチャンプ・カーレースとなり、セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)と、ジャスティン・ウイルソン(#9CDWフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が、メキシコ・シティの104,422観衆の前で役目を終えるマシンの走りを確かめた。

ブルデイとウイルソンが残り5周で歴史に残るバトルを繰り広げた2006年ブリヂストン・プレゼンツ・ザ・チャンプ・カー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォード最終戦。ブルデイは4秒の差をひっくり返し、今シーズン7勝目、キャリア通算23勝目を手に入れた。ブルデイは2004年のタイトルを勝利で決めたときのように360度のスピンを乗り越え、ブリヂストン・ポテンザ・レイン・タイヤで2スティント以上を走り、伝説的なペラルタ・コーナーでのサイド・バイ・サイド・バトルを無事に切り抜け、今シーズン最終ラップにウイルソンを目の覚めるようなパスでかわして優勝した。

最終ラップの追い抜き劇はウイルソンの勝利への果敢な走りを断ち切った。ウイルソンはオーストラリアのイベントで手首を骨折したにもかかわらず、レースを最多となる40周もリードした。それでも、ウイルソンが獲得した2位の成績は、シーズン最終ランキングでキャリア・ベストの2位へ浮上するに十分なものだった。ウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)にとって、今日は記念すべき日となり、初めてのポディウム・フィニッシュを記録。3位に入ったことでロシュフランズ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーのタイトルも獲得した。

今日の66周レースは由緒あるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスに時折陽射しが差す中でスタートしたが、太陽が見える天気は長続きせず、曇り空からレース中盤に雨が降り出した。レースの終わりまで雨が降り続け、ドライバーはレイン・タイヤへの交換を強いられ、数人のドライバーは雨天でのドライビング・スキルを披露した。

1周目にマリオ・ドミンゲス(#8ぺメックス/GICSA/デルヴァッレ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)と、キャサリン・レッグ(#20ベル・マイクロ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)のアクシデントによって、この日唯一となるコーションが出され、ウイルソンはペース・カーの後方で最初の5周をリードした。ブルデイはウィルソンの後方に迫ったとき後に来る出来事のヒントを示した。ブルデイはリスタート後のターン1でウイルソンをかわし、2.774マイル・コースで17周にわたってリードした。ウイルソンは23周目に同じ場所でリードを取り返し、レースの中盤を支配する。

雨が最初に降り出したのは26周目、最初のピット・ストップが終了した直後だった。ウイルソンのルースポート・チームは素早いピット・ストップで送り出し、ウイルソンはブルデイの3.3秒前に出た。その間、後方集団はそれぞれの位置で戦い、トップ2はレース中盤に3番手のブルーノ・ジュンケイラ(#2ホール・イン・ザ・ウォール・キャンプス・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)に対し、20秒以上のリードを築いていた。

雨の量が多くなり、ドライバーのほとんどが前回のピット・ストップから10周もたたないうちに、レイン・タイヤへの交換が強いられ、最後にブルデイが34周目にピット・ストップを行った。ウイルソンはブルデイとジュンケイラに対して5秒以上の差を形成し、チーム・オーストラリアのパワーとアレックス・タグリアーニ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、4番手と5番手から急速な追い上げをみせた。

雨が強くなるごとに、パワーのタイムが上がった。彼はジュンケイラとの差を1周につき1秒以上も縮めていき、48周目にはジュンケイラをかわして3番手に浮上。その間、ブルデイはウイルソンとの差を削っていたが、ターン11と12の間でスピンを喫し、ウイルソンとの差が2倍近く広がってしまう。果敢にも3度のシリーズ・チャンピオンは体制を立て直し、再びウイルソンの追撃を開始した。

チームはブルデイに雨天用タイヤで2スティントを走りきることができかどうかをたずね、ニューマン/ハースのピットは結論を出した。幾つかのチームはタイム・アップを期待して最後のピット・ストップでタイヤを交換し、ウイルソンも残り12周でピット・ストップを行った。ブルデイはタイヤは持つだろうと答え、その2周後ピット・ストップは燃料のみを補給した。勇気ある決断であったが、ブルデイにはウイルソンが過ぎ去っていくのが見え、差は4秒にひらいた。

このとき、多くの観客がタイヤ交換をしなかったブルデイが、ウイルソンに追いつくチャンスが少なからずあることを期待し、特に周回遅れのアンドリュー・レンジャー(#27ウォルマート・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が、2人のバトルの間に入ったときにその期待が高まった。残り7周で2.7秒あったその差は、レンジャーがスポーツマンらしく道を譲った残り4周時点では、2秒以内に縮まっていた。

残り3周、2台がハイ・スピードのペラルタ・ターンでサイド・バイ・サイドになり、ブルデイはコーナーの外側からウイルソンをかわしにかかり、ウイルソンはポジションを死守。ウイルソンは次の2周を耐え抜き、3度のシリーズ・チャンピオンの前に自分のマシンをキープした。両ドライバーは残り2周となった長いフロントストレッチで残されたコスワース・パワー‐トゥ‐パスを使いあった。

ブルデイは最終ラップのターン1でインサイドに出るが、ウイルソンが耐える。彼はバックストレッチもリードするが、ブルデイはマシンのノーズをインサイドにちらつかせながら、2台のマシンは流れるようにターン4、5、6を抜けていく。2人のドライバーはターン6で軽くマシンのサイドを接触させ、ブルデイはターンのインサイドからパスを決めた。ブルデイはウイルソンを引き離しに掛かり、ウイルソンも最終シケインでもう一度仕掛けることを狙った。しかし、彼の努力はスピンという形になり、結局2位に終わった。

パワーはジュンケイラの前の3位を獲得し、その後ろにタグリアーニが続いてここまでがトップ5。フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシングのデビュー組はトップ10に入り、デイビッド・マルチネス(#3テレメックス/インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が9位で、バディー・ライス(#7インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が10位となった。

トップ3インタビュー

セバスチャン・ブルデイ: 「ただただ信じられないレースだった。ジャスティンとは常に良いバトルが出来た。二人ともお互いのホイールを追っていたんだ。とてもエキサイティングだった。僕たちが同じセットのブリヂストン・ウェット・タイヤで走ることを決断したのが、決定的な違いだね。トラックがダンプ状態でもこのタイヤがもつことを確信していた。それが正しいと確信していたんだ。ジャスティンがタイヤを替えたかどうかはわからないけど、違いがあったことは言えるね。もし残り3周か4周であったなら、新しいタイヤのほうが大きな助けになったはずだよ」

ジャスティン・ウイルソン: 「幸運にも、僕には十分な“プッシュ・トゥ・パス”があって、いつもストレートで使うことが出来た。ブレーキを掛けるごとに、車速が落ちる時間が長くなってしまい、コーナーでスライドすることが少し多くなってパワーを掛けることが出来なかった。それをコントロールしようとしても、次がどうなるかがわからなかったね。最終ラップは不運だったね。僕がターン4でワイドになって、セバスチャンにターン5のアウトを取られ、あとは見ての通りさ」

ウィル・パワー: 「最後の15周はとてもリラックスしてレースをしていた。僕の前にも後ろにもマシンがいなかったからね。楽だったよ。すばらしいチーム、クルーの皆のおかげで、ルーキー・オブ・ザ・イヤーと最後のレースで初めてのポディウムを獲得できた。ほんとうにうれしいよ」

主な注目のポイント

セバスチャン・ブルデイは自己最多のシーズン7勝を上げ、キャリア通算23勝で最多勝記録は歴代単独13位となった。

ウィル・パワーは1987年マイアミのジェフ・ブラバム以来となる、チャンプ・カーのポディウムを獲得したオーストラリア人ドライバーにとなった。またパワーの最終ランキング6位の成績は、オーストラリア人ドライバーで過去最高だ。

メキシコ・シティのイベントは3日間で198,375人を動員し、リーズン3番目の観客動員を記録した。



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